vol 2
犬がドイツへ行くための準備
慣れない準備は大変だけど、犬も家族の一員。
しっかりと!
家族の赴任が決まり、デュッセルドルフへとやって来ることとなったわが家の愛犬ジェイク。ドイツでの生活についてお話しする前に、今回は、犬の出入国の準備や、必要な書類・処置等についてご紹介したいと思います。
「犬を連れて海外へ」、いくらグローバルな世の中になったとはいえ、そんな経験をする人はまだまだ多くはありません。そのため、「動物検疫って何するの? 怖そう」「ドイツで入国を許されなかったら、うちの犬はどうなっちゃうの?」と、誰でも不安に思うもの。そんな苦労を当の犬たちは全く知らないのですが、人間がしっかりと準備をしてあげることで、犬たちもスムーズに海外へと出発することができます。
準備の流れや必要なものについては右にまとめました。これは ジェイクの場合ですが、マイクロチップが装着してあるか? 予防接種の有無は? など、犬の状況によって、準備の流れや所要時間が変わってきます。また、書類や制度が変更されていることもありますので、愛犬とのドイツ行きが決まったら、まずは日本の動物検疫所やドイツ大使館のウェブサイトで最新情報をチェック。分からないことがあれば直接問い合わせてください。余裕をもって進めるに越したことはないのですが、急なドイツ行きで時間がないときは、すぐに動物検疫所に連絡をとって準備のスケジュールを組みましょう。
初めての経験で、分からないことや不安がたくさん……。でも、 大丈夫! しっかりと必要な処置をして、必要書類がそろっていれば、心配していたほど大変なことはありません。これからドイツで愛犬との暮らしを始める皆さん、大切な家族のために、事前準備をしっかりとしましょう!
日本からドイツへの出入国準備(2015年1月渡航、ジェイクの場合)
❶ 出入国の必要処置と書類をチェック
• 動物検疫所 www.maff.go.jp/aqs/animal/
• ドイツ大使館 www.japan.diplo.de
サイト内検索窓にて「ドイツへの犬、猫などの持ち込みについて」と検索
犬の輸出検査申請書 | 動物検疫所サイトよりダウンロード。狂犬病予防接種などの記録や狂犬病抗体検査の数値なども記載するため、予防接種証明書、狂犬病抗体検査証明書、マイクロチップ装着証明書の提出も必要となる |
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検疫証明書 | EU統一書式。大使館サイトからダウンロード可 |
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マイクロチップ装着 | 首の後ろなどの皮下に個体識別ができるチップを埋め込む。 欧州の規格に対応したもの |
❷ かかりつけの獣医に相談
予防接種証明書の発行 | 狂犬病およびその他の予防接種。 日本語でOK |
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マイクロチップ装着 | ジェイクは装着済みだったため、証明書(日本語)の発行と読み取りテストのみ。※マイクロチップ未装着の場合は、装着後に狂犬病予防接種が必要 |
狂犬病抗体検査の依頼 | 血液を採取し、指定の検査機関に送る。 約2週間後に証明書が届く |
❸ フライト手配
1、2と並行して行う。犬を飛行機に乗せる場合には、事前予約が必要
❹ 出発1週間前までに動物検疫所に連絡
用意した提出書類の事前チェック、フライト当日に行う輸出検査の予約
❺ フライト当日
フライトの約3時間前に、成田空港内の動物検疫所で犬の簡単な身体検査と書類チェック(事前にメールでチェック済みであるため、大きな不備はなし)。ドイツ到着時に見せる書類を受け取り、航空会社のチェックインカウンターへ。デュッセルドルフ到着後は、税関にてマイクロチップの読み取り、書類のチェック、税金の支払いをして、ドイツ入国!
ジェイクが教える!
ワンコ目線のお役立ちTipp
ドイツのアパートでは、 バルコニーが
一番のお気に入りの場所♪
「ボクが住めない家もある!?」
ドイツにお引っ越しすることが決まって、お父さんはドイツでボクたちが住むアパートを探し始めたんだ。絶対に譲れない条件は一つ。ボクも一緒に住めること。犬も一緒に電車に乗れたり、レストランに行けたりするドイツだけど、「犬は住んじゃダメ」っていうアパートが実は結構あるんだ。ボクたちが住めるかどうかは、大家さん次第。ボクが住めないおうちの契約書にはHaustiere nicht erlaubt 、住んでもいいおうちにはHaustiere erlaubt って書いてあるよ。 Haustiereはペットのことなんだけど、大家さんによっては、「犬はダメだけど猫はOK」というところもあるんだって。アパートによっていろいろな決まりがあるから、部屋探しのときはしっかり確認してね。