フランクフルトから車や電車で30分ほど、バートホンブルク(Bad Homburg)近くにある「クレターバルドタウヌス」は、子どもから大人まで楽しめる本格アスレチック施設です。木から木へ、森の中にワイヤーやロープが張り巡らされ、あちこちに丸木やプラットフォームが見えます。3メートルの高さにあるつり橋から、頂上がドイツで一番高い25メートルの高さに至るコースまで、年齢に応じた12のコースに150以上のアスレチックがあります。
森に広がるバラエティー豊かなアスレチック
2時間か3時間の時間制で入場料を支払い、安全装備とヘルメットを受け取って、オリエンテーションへ。腰と両足にベルトを通し、金属製の滑車がついた命綱をベルトに装着して安全を確保します。本格的な装備で、コースに出る前からワクワクして来ました。
まずは6歳の子どもでも参加可能な初心者コースへ。丸木橋やロープの網を渡って、木々の間を移動します。簡単なコースを進むうちに滑車と命綱の使い方がわかって来たので、順々に難しいコースへ進んでいきました。不安定な木の足場を渡るのは、全身の筋肉を使ってバランスを取らねばならず、予想以上に良い運動になります。最初は身長より少し高いぐらいの場所にあるコースだったのが、6メートル、10メートルと次第に高くなっていきます。6歳以上、8歳以上、10歳以上など、年齢制限も細かく分かれており、難しいコースを始める度に緊張感と期待が高まります。高い木の上から離れた木の上へ、難易度の高いアスレチックをこなしていき、長いコースを進むうちに次々と挑戦したくなりました。
6歳児でも楽しめる初心者コースのジップライン
高い木々の上はスリル満点
数あるアスレチックの中でも、ジップラインと呼ばれるアトラクションが特に気に入りました。ワイヤーロープを滑車で滑り降りるのですが、気分はまるでターザン。初心者コースの簡単なジップラインでも十分楽しめますが、おすすめは185メートルの長距離ジップラインです。10メートル以上もの高さがあるプラットフォームから命綱一本でぶら下がり、見えないほど遠い終着点まで一気に滑り下ります。滑車がシャーっという音を立てて加速するに従い、どんどん楽しくなってきます。飛び降りる瞬間のスリルと、木々の間を疾走する解放感が最高でした。
森の空気は澄み渡り、緑に囲まれた中での運動はとても爽快です。2時間でもたくさんのコースを回れて、大満足でした。飲食物の持ち込みも可能で、アスレチックを楽しんだ後には持参したお弁当でピクニックもできます。10月末までの開園中に、また遊びに行きたいです。
クレターバルドタウヌス:kletterwald-taunus.de
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。