慣れない外国での妊娠、出産、子育て。日本にいても不安でいっぱいなのに、このドイツでどうしよう?そういうお母さんとお子さんのために「赤ちゃん&幼児サークル」が活動しています。このサークルが始まったのは、もう10年以上前のこと。ご自身がドイツ人と日本人とのハーフであり、両言語を操るお母さんが、お子さんにも日本語を覚えてほしいと、日本人のお子さんたちとお母さんたちを招いたのが交流の始まりでした。サークルは、お子さんたちにとっては同じ年ごろの日本のお友だちをつくって、日本語を覚える場に、またお母さんたちにとっては、子育てに関する情報交換の場となりました。
3年ほど前、このサークルのお世話をして下さる方が現在の茂木さんにバトンタッチされ、それ以来、茂木さん宅(Sバーン、オトマーシェンOthmarschen駅から徒歩5分位)を開放して活動が続けられています。妊婦さんから参加可能の赤ちゃんサークル(1歳半くらいまで)と、しっかり歩き始めてから3歳になるまでの幼児サークルに分かれており、毎月交代で行われています。3歳になると「幼児サークル卒業」になるのですが、それはお子さんたちが幼稚園に行くようになるからなのです。
赤ちゃんサークルでは、おむつ交換台や赤ちゃんを寝かせておけるマットレスも準備され、赤ちゃん連れではなかなか外に出にくいお母さんも安心です。妊婦さんも出産時の様々なアドバイスを先輩ママからいただくことができますし、赤ちゃん関連の様々な情報交換の場になっています。幼児サークルになると、子どもたちはおもちゃを奪いあいながら遊んでいて、小さな社会の中で、他者との関わりの第1歩を始めているようです。お母さんたちにとっては、子育ての相談、ストレス解消の場でしょうか?また、サークルの中で、リトミックも行われています。
参加者の大部分は、日本のご家庭か、ご主人がドイツ人のご家庭ですが、時には日本語のできるドイツ人家庭の参加もありました。このサークルを通して知り合った方々は、幼児サークル卒業後も、生まれ年の会などで交流が続いているようです。
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?