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3年ぶりに帰ってきた!春の名物ビール祭り

先日、ミュンヘン名物である春のビール祭り、フリューリングフェスト(Frühlingsfest)に行ってきました。このお祭りの会場は、オクトーバーフェストでもおなじみのテレージエンヴィーゼ。この2年間ずっと閑散としていたこの広場もすっかり活気を取り戻し、民族衣装を身にまとった人でにぎわっていました。

バヴァリア像から見渡す春祭りバヴァリア像から見渡す春祭り

開催されたのは、4月22日~5月8日まで。私が働くオフィスは、会場から徒歩5分程度のところにあるので、同僚と一緒にランチを食べに行きました。週末の人混みは溢れ返るほどですが、平日の昼間はそうでもなく、予約なしでもテント内に席を確保することができます。私は魚の串焼きをたらふく食べ、デザートには屋台のいちご飴もゲット。日本でもドイツでも、お祭りメニューはやっぱりおいしいですよね。一方で、ビールを1リットル飲んだ後に、移動式遊園地の絶叫マシーンに乗るということだけは、どうしても躊躇(ちゅうちょ)してしまいます(笑)。

夢のような開幕から1週間が経とうとしていた頃、ミュンヘンのライター市長による記者会見で、今年のオクトーバーフェストを開催するという発表がありました。2年連続の中止を経て、昨年は「Sommer inder Stadt」と呼ばれる、オクトーバーフェストを街中に分散させて開催するという工夫もされていましたが、今年は制限や条件なしの開催に踏み切ったのです。オクトーバーフェストについては、ロシアによるウクライナ侵攻が進むなかでの開催が適切かどうか、直前まで議論が繰り広げられていました。

春祭りを通して、オクトーバーフェスト開催の希望が見えました春祭りを通して、オクトーバーフェスト開催の希望が見えました

コロナ禍以前は、世界中から600万人が来場していたオクトーバーフェスト。その歴史は、200年以上前までさかのぼることができます。1810年10月17日に、バイエルン王国の皇太子ルートヴィヒ1世とテレーゼ妃の結婚を祝うパーティーから始まりました。テレージエンヴィーゼという広場の名前は、この王女の緑地だったことに由来しています。ちなみに14のローカルな醸造所がビールテントを構えるオクトーバーフェストに比べて、春祭りはテントが二つと規模が小さく、全体の面積も3分の1程度です。

日曜日の昼間からビールを楽しむ来場者 日曜日の昼間からビールを楽しむ来場者

ちなみにテレージエンヴィーゼでも人気の集合場所にもなっているルーメスハレという記念堂の前には、高さ18メートルのバイエルンを象徴する女神「バヴァリア」の像が、広場一帯を見守るようにそびえ立っています。その中に入って昇ることができるのですが、126段の階段は思いのほか狭くて急です。頂上は、女神の顔の裏側となっており、そこに休憩用のベンチがあります。そこにある小窓からは会場全体の様子はもちろん、その奥にあるミュンヘンのランドマークである聖母教会まで眺めることができます。4月から10月までの期間中営業しているので、ぜひ銅像の中ものぞいてみてください。

大浦 詩織カミラ(おおうら しおり)
ミュンヘン生まれ、10歳ごろから京都育ち。大学卒業後、再びミュンヘンに戻る。もともと異文化教育や日独間のコミュニケーションに興味があり、ドイツのPR会社Storymakerに就職。J-BIG編集部として、在独日系企業の情報発信も行っている。 www.j-big.de

 
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