冬のドイツを華やかに彩るクリスマスマーケット。ミュンヘン各地でも趣向を凝らしたマーケットが開かれ、観光客や地元市民を楽しませています。そんな中から今回は、ミュンヘン空港の「ウィンターマーケット」をご紹介しましょう。
特にミュンヘンとその近辺に住む人々が、日頃からお世話になっている同空港。今の時季には美しいイルミネーションが施され、休暇や出張で飛行機を利用する乗客たちのクリスマス気分を高めるのに一役買っています。そして、第1・2ターミナルを結ぶ吹き抜けに設けられたウィンターマーケットには、木造の土産物屋の屋台が並びます。グリューワインとソーセージの香りが食欲をそそるのは、クリスマスマーケットと同じ。今年で16回目を迎えるこのマーケットは空港利用客のみならず、地元住民や空港職員にとっても魅力的なイベントとなっています。
空港内に広がるウィンターマーケット
会場内のスケートリンクでは子どもも大人もスケートやカーリングを楽しみ、特設ステージで披露されるジャズやロック、ゴスペルなどの多彩な音楽ライブが一層雰囲気を盛り上げます。ほかにも、様々なプログラムが盛りだくさん。毎週月曜18:30にはオープンエアでクラシック映画が上映され、火曜14:00~17:00にはミュンヘン・エアポートセンター(MAC)内で子ども向けのフェイスペインティングやクリスマスデコレーションの工作教室が開かれます。参加ご希望の方は電話(089-97525998)かメール( このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください )でご予約を。さらに木曜の16:00からは「ウィンターオリンピック」と銘打った、家族全員で楽しめる競技がアイスリンク上で開催されます。18:00からはリンクがディスコへと様変わりし、ラジオ局 Rock Antenne のDJによるクールなサウンドが響き渡ります。
12月20日の14:00には、ドイツ・カトリック圏のクリスマスのシンボルであるクリストキント(Christkind)がお目見え。クリストキント(幼子キリスト)とは、天使のように羽のある子どもの姿をしていて、クリスマスの贈り物を届けてくれるとされています。12月6日にチョコレートを配る聖ニコラウス(サンタクロースのような格好をしている)とともに、バイエルンでは伝統的なクリスマスのキャラクターです。
木のぬくもりを感じさせるおもちゃは、ドイツならでは
いつもは、フライトまでの時間を過ごすためだけに滞在する空港ですが、この機会にお買い物やイベントを楽しむ目的で訪れるのも良いかもしれません。なお、ウィンターマーケットは12月28日まで開催。日本への帰省を予定されている方、買い忘れたお土産があっても、空港で買えますよ!
月~日11:00~21:00 12月24日11:00~17:00
www.munich-airport.de/wintermarkt
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。