開催国ドイツは優勝なるか!?EURO2024で沸き立つドイツ
6月14日からドイツで開催されている「EURO2024」こと、UEFA欧州選手権。ドイツ対スコットランドの初戦で鮮やかに幕を開け、ドイツ各地に各国のサポーターたちが集い、今まさにドイツ中が沸き立っている。7月14日の決勝戦で競うのは一体どこの国になるのか……。フィナーレに向けてEURO2024に注目する。(文:ドイツニュースダイジェスト編集部)
EURO2024とは?
UEFA(欧州サッカー連盟)が主催する欧州各国代表による選手権大会で、4年に1度、FIFA ワールドカップの中間年に開催される。ドイツ開催は1988年の大会以来2度目。ベルリン、ケルン、ミュンヘン、ハンブルク、ドルトムント、ライプツィヒ、ゲルゼンキルヒェン、シュトゥットガルト、デュッセルドルフ、フランクフルトのスタジアムが会場となり、各地で大規模なパブリックビューイングが行われている。
ドイツ代表に再び世界が注目!
昨年9月、ドイツ代表の監督として史上最年少の36歳で就任したユリアン・ナーゲルスマン氏。すでに2026年W杯まで契約を延長しており、今後もドイツ代表をますます盛り上げてくれるだろう
ドイツ代表は前回のEURO2020ではラウンド16で敗退、FIFAワールドカップ(W杯)でも直近2大会連続でグループリーグで敗退という結果に。2014年のW杯ブラジル大会で優勝して以来、国際大会での成績は低迷している。そうした背景から、ドイツ代表はかつての「強いドイツ」を再び世界中に示せる機会を狙ってきた。同時にEURO2024は自国開催であるため、国民による声援をダイレクトに受けるアドバンテージもある。そんなひときわ気合の入ったドイツ代表は、初戦でスコットランドを5対1と大差で下し、その後もハンガリーに2対0で勝利、スイスとは1対1で引き分けとなり、グループステージを首位で突破。6月29日のトーナメント戦では2対0でデンマークを破り、ベスト8入りが決まった。
6月23日の対スイス戦にて。クロース選手(後列左から2番目)、ムシアラ選手(前列右から2番目)、ヴィルツ選手(同1番目)も出場
特に、今夏での引退が決定しているベテラン、トニ・クロースの代表復帰はチームに大きな影響を与えている。同選手はバイエルンやレアル・マドリードで数々のタイトルを勝ち取ったレジェンドとも呼べる選手だ。さらに、フロリアン・ヴィルツやジャマル・ムシアラなど、躍動する若く有望なアタッカーがチームをさらに活気づけている。7月5日(金)に強国スペインと準々決勝を控えるドイツ代表が、今大会で世界から再び注目を浴びたことは間違いない。
熱狂的すぎる各国サポーターたち
各国から開催国に集まるサポーターたちの応援模様は、欧州選手権の風物詩。あまりの熱狂ぶりに時には引いてしまうこともあるが(笑)、ユニークで憎めない各国サポーターたちの姿をピックアップ!
6月14日(金)@ミュンヘン
キルトを身にまとったスコットランドサポーターたちがマリエン広場でバグパイプを演奏。本大会のために20万人のスコットランド人(総人口の約4%に相当!)が来独するといわれていたほど、広場は多くのファンでにぎわった。
6月15日(土)@ケルン
スイス対ハンガリーの試合で「グラーシュよりフォンデュがおいしい」と書かれたプラカードを持つスイスのサポーター。ほかにもオーストリア対フランスで「バケットよりシュニッツェル」など、各地でフードファイトが見られた。
6月21日(金)@ライプツィヒ
オレンジ一色のオランダ人サポーターに埋め尽くされたライプツィヒの街中。踊り騒ぐ様子はライプツィヒ市のインスタグラム(@stadtleipzig)でもシェアされ、各国の言葉で謝辞が述べられた。
頂点に立つのはどこの国!?決勝戦までのスケジュール
スタジアムはもちろん、自宅やパブリックビューイングなど、それぞれの場所でEURO2024を最後まで楽しもう! ※表記はすべてドイツ現地時間
準々決勝
7月5日(金)18:00(シュトゥットガルト)/21:00(ハンブルク)
7月6日(土)18:00(デュッセルドルフ)/21:00(ベルリン)
準決勝
7月9日(火)21:00(ミュンヘン)
7月10日(水)21:00(ドルトムント)
決勝
7月14日(日)21:00(ベルリン)