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ケーキ・お菓子事典

週末には家でケーキを焼く習慣が根付いているドイツでは、みんな甘いものが大好き!カフェではコーヒーを片手にケーキを口にほおばりながら談笑している光景を目にすることもしばしば。また、ドイツはシュトレンやバウムクーヘンなど、日本でも馴染み深いお菓子の発祥地でもある。定番から人気のスイーツまで、ドイツだからこそ味わえるケーキ・お菓子の世界をご堪能あれ。(ドイツニュースダイジェスト編集部)

マルチパン

マルチパン
Marzipan

アーモンドの粉と砂糖を混ぜ合わせたマルチパンは、ドイツ北部の都市、リューベックの名物として有名。13世紀にベネチアからやってきたハンザ商人によってドイツにも広まった。アーモンドの含有量の割合が高ければ高いほど高級とされ、リューベックでは、アーモンドを50%以上用いることが定められている。同都市の有名な老舗菓子店「ニーダーエッガー」のマルチパンは、アーモンドを70%も使用している。

シュペクラティウスシュペクラティウス
Spekulatius

ベルギーやオランダ、ドイツのライン川沿いの地方に由来するジンジャービスケットで、カルダモンやシナモンの香りが特徴。1年中楽しむことができるが、ドイツでは特にクリスマスの時期の伝統的なお菓子として愛されている。クッキーの生地を多様な模様がある薄い木型に入れて形を整え、取り出して焼くのが一般的な作り方。

シュトレン
Stollen

シュトレン

冬季のスイーツとして日本でもメジャーなシュトレンは、生地を二つに折りたたんで焼いた形が「坑道」のある山に似ていることからその名が付いた。レーズンやクルミが入った素朴な味わいが魅力だが、最近ではさまざまなドライフルーツを入れたものなど、味わいがバラエティー豊かになってきている。シュトレンの本場とされるドレスデンでは、クリスマスマーケット期間中にシュトレン祭りと題して、巨大なシュトレンがお目見えする。

レープクーヘンレープクーヘン
Lebkuchen

さまざまな香辛料を使った個性的な味わいの、しっとりとしたクッキー。底にオブラートを敷き、それ以外の部分はチョコレートや砂糖でコーティングされていることから日持ちがするお菓子として、ドイツ全土のクリスマスマーケットで定番のお菓子。通常はクリスマス時期しか出回らないが、ニュルンベルクにある老舗の専門店「シュミット」では、1年を通して味わうことができる。

シュネーバルシュネーバル
Schneeball

シュネーバルとは「雪玉」のこと。小麦粉にバターと玉子を加えた生地で小さな球を作りオーブンで焼いて、仕上げに粉砂糖をまぶしたものが、家庭で作られる一般的なシュネーバル。フランケン地方では生地をのばして太い紐状にしたものをカットし、何本かを丸めて油で揚げ、チョコレートなどでコーティングするスタイルが主流。中でもローテンブルクのシュネーバルが有名。

ダンプフヌーデルダンプフヌーデル
Dampfnudel

バイエルン地方やオーストリアの伝統的なデザート。別名「ヘーフェクレーセ(Hefeklöße)」とも呼ばれている。酵母入りの小麦粉生地で団子を作り、中にジャムなどを入れて蒸し、仕上げにバニラソースやケシの実をかけていただく。洋菓子店などで売られていることが少ないため、レストランのデザートとして注文するのが一般的。

バウムクーヘン

バウムクーヘン
Baumkuchen

ドイツのスイーツの代名詞とも呼べるバウムクーヘンは、小麦粉にバター、玉子、バニラエッセンスなどを加えて練った生地を芯に薄く巻き付けて焼き、何度も同じ工程を繰り返して焼いたお菓子。芯を抜いて輪切りにすると、樹木の年輪のような模様ができることから「バウム(木)クーヘン(菓子)」の名が付いた。発祥地には諸説あるが、北部ザクセン=アンハルト州の町、ザルツヴェーデルで初めて作られたという記録が残っている。

シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ
Schwarzwälder Kirschtorte

シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ

「黒い森のさくらんぼ酒ケーキ」という意味を持つ、シュヴァルツヴァルト地方の特産品であるさくらんぼ酒を使って作られたケーキ。1930年代ころからドイツ全土に広がるようになる。ココアのスポンジにさくらんぼ酒キルシュヴァッサーをふりかけ、間にホイップクリームとさくらんぼを挟む。最後に表面を削ったチョコレートで飾る。

モーンクーヘン
Mohnkuchen

モーンクーヘン

ケシの実(モーン)を粉にして、砂糖やバター、ミルクなどで練ったフィリングをぎっしり詰めて焼いたケーキ。ケシの実のプチプチとした食感が楽しめる。ドイツ以外にもポーランドやチェコ、ハンガリーなどの家庭で昔からよく作られてきた伝統的なお菓子として有名。ドイツでは、生地にケシの実のフィリングを渦巻状に練りこんでオーブンで焼く「モーンシュトリーツェル(Mohnstriezel)」もポピュラー。

シュトロイゼルクーヘン
シュトロイゼルクーヘン Streuselkuchen

バター、砂糖、小麦粉を混ぜて粒状にしたケーキ用トッピング、シュトロイゼルをケーキの上にまぶして焼き上げたもの。仕上がりは、上面がクリスピーになっているので、サクサクとした食感が楽しめる。ケーキの中身の素材は、チーズやカスタードクリーム、アップルピュレなどを使用することが多い。

アプフェルシュトゥルーデル
アプフェルシュトゥルーデル Apfelstrudel

リンゴを薄い生地に包んで焼いた、ドイツ語圏で最もポピュラーなケーキ。ほんのりとしたシナモンの香りが食欲をそそる。外側がしっとりとした食感に仕上がっているのが特徴。カフェでは粉砂糖をまぶしたり、バニラソースやバニラアイスクリームなどが添えられていることが多い。

ケーゼトルテ
Käsetorte

ケーゼトルテ

ケーゼトルテまたはケーゼクーヘン(Käsekuchen)は、いずれもチーズケーキのこと。ドイツでは主にヨーグルトのような味わいのフレッシュチーズ、クワルクが使われているため、クワルクトルテ(Quarktorte)とも呼ばれる。日本の濃厚なチーズケーキに比べ、さっぱりとした味わいが特徴的。アプフェルシュトゥルーデルと並んで、ドイツではポピュラーなケーキの一つ。

ビーネンシュティッヒビーネンシュティッヒ
Bienenstich

「ハチの一刺し」という意味を持つビーネンシュティッヒは、上面にぎっしりとコーティングされたアーモンドの香ばしさと、中にたっぷり詰まったバタークリームの濃厚な味わいが人気のケーキ。上部のサクサクとした食感とクリームのしっとりとした口当たりのバランスが、コーヒーや紅茶によくマッチする。

ドナウヴェレドナウヴェレ
Donauwelle

カットしたケーキの側面が波のように揺れて見えることから名付けられたドナウヴェレ。プレーン生地とココア生地、あるいはベリー系の赤みのある生地など、色味の異なる生地を重ねて作り焼き上げる。また、バタークリームとチョコレートでコーティングした上部に、フォークを使って波を描くのが一般的なスタイル。

 
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