ジャパンダイジェスト

今が旬の果物といえば ドイツで楽しむイチゴ狩り

ドイツでは春から夏に向けて、さまざまな果物が旬を迎えます。今の時期は、なんといってもイチゴ。ハウス栽培中心の日本と異なり、ここドイツでは露地栽培がメイン。その年の気候にもよりますが、だいたい5月末~8月にかけてがシーズンです。例年5月に入るとマルクトやスーパーにドイツ産のイチゴが並び始め、街角にはかわいらしいイチゴ型の小屋が登場。ドイツ産のフレッシュなイチゴが楽しめる季節がスタートします。

広大なイチゴ畑で駆け回って摘めます広大なイチゴ畑で駆け回って摘めます

さて、イチゴシーズンのお楽しみといえばイチゴ狩り。赤くてツヤツヤ、摘みたてのイチゴのジューシーな甘さは格別です。デュッセルドルフ近郊には、たくさんイチゴ農家があるので気軽に体験できます。日本のイチゴ狩りでは、時間当たりの食べ放題が多いですが、ドイツでは入場料や予約は不要。摘んだイチゴを入れる用の箱を買い(持参してもOK)、各自が畑に入って好きなだけ収穫。最後に摘んだ分の重量を量ってお支払いするのがドイツ式です。価格も1キロ当たり5ユーロしないくらいとリーズナブル。箱いっぱいに摘んだイチゴは、そのままいただくのはもちろん、デザートを作ったり、ジャムにして保存したりと、自宅でイチゴ祭りが楽しめます。渡独以来すっかりはまり、イチゴ狩りはわが家の6月の恒例行事となりました。

葉っぱをかき分けて真っ赤なイチゴを発見葉っぱをかき分けて真っ赤なイチゴを発見

「Erdbeer selber pflücken」で検索すると、お住まいの地域でイチゴ狩りができる場所が見つかります。わが家は自宅から車で15分ほどの農園に行くことが多いですが、お天気の良い週末となるとどこも大にぎわい。早めの時間帯に行くのをおすすめします。広大な畑の中で葉っぱをかき分けながら大きなイチゴを探していると、子どもも大人も夢中になり、つい時間を忘れてしまうほどです。屋外なので、帽子と日焼け止めをお忘れなく。摘んだイチゴをその場で味見することもできるので、気になる方はペットボトルなどにお水を入れて持って行き、洗ってからいただくのも良いでしょう。

老舗ハイネマンの「Erdbeertorte」老舗ハイネマンの「Erdbeertorte」

さらにこの時期、パン屋さんやケーキ屋さんでは、地元のイチゴを使った限定メニューが登場します。私のおすすめは「Frische Erdbeertorte」。デュッセルドルフの老舗ハイネマンでは、チョコレートでコーティングされたクッキー生地の土台に、大粒のイチゴがぎっしり載ったケーキが人気です。お店で注文すると生クリームを付けてもらえるのですが、イチゴの酸味とサクサクした土台とのコンビネーションが最高。ぜひ試してみてください。

イチゴの時期が終わると、サクランボ、リンゴ……と続き、それぞれフルーツ狩りが行われます。旬の果物を大切にするドイツの暮らし。今年は自分で収穫して、楽しんでみませんか?

石井 いしい めぐみ
出版社勤務ののち、夫の駐在に伴い2019年7月に渡独。現在は、デュッセルドルフ生まれの3歳と0歳の娘の子育てに奮闘中。趣味はライン川での散歩と、パンやお菓子を焼くこと。
 
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