ジャパンダイジェスト

子どもや若者の声に耳を傾ける 劇団「Theaterhaus Ensemble」

先日、フランクフルトを拠点に活動する劇団Theaterhaus Ensembleの公演「The Survival Kid」を子どもと一緒に観に行ってきました。この劇では、何歳になっても誰しもが持つさまざまな恐怖や不安をテーマに、それとどう向き合っていくかを観客も一緒に考えます。普段、学校からも「子どもたちが抱える日々の不安にどう向き合うか」「ストレスに対して子どもたちをどのように強くしていくか」などの講演や面談のお知らせを受け取っていたし、成長に伴って子どもたちの世界観も広くなってきているので、とてもタイムリーなテーマでした。

カラフルな入口が出迎えてくれますカラフルな入口が出迎えてくれます

劇場は比較的小さいところでした。中に入ると、さまざまな場所に座り心地の良いじゅうたんが敷いてあって、観客席だけでなく、なんと舞台上にも座ることができます。この劇団では参加型の劇を行っていて、演者と観客の距離はとても近く、公演中も演者が観客の間を通ったり、目の前でパフォーマンスをしてくれたりしていました。

劇の前にアプフェルショーレでのどを潤します劇の前にアプフェルショーレでのどを潤します

今回の劇には4人の登場人物がおり、彼らがそれぞれの恐怖や不安について語ります。各々が持つ感情や状況に合わせた音楽や映像を交え、演者たちの息遣いが聞こえるほどの近距離で彼らの思いに耳を傾けました。そして劇内では、負の感情を取り除くためのトリックが試されます。劇の途中、観客全員が席を立って質問に合わせて動いたり、演出テーマについて意見を交換したりすることもありました。若者に受け入れられやすくするためか、ラップに乗せて感情を表現する場面も。家族連れではない大人の観客も複数おり、大人と子ども両方の意見が、共通するテーマで語られる非常に興味深いものでした。

フランクフルト青少年演劇賞の受賞作品が表紙になったパンフレットフランクフルト青少年演劇賞の受賞作品が表紙になったパンフレット

劇団Theaterhaus Ensembleは、常に子どもや若者の生活や考えに焦点を置き、劇場、学校、デイケアセンター、時には敷地内や野外で公演を行ってきました。2025年のフランクフルト青少年演劇賞を受賞した同劇団の作品「High – Irgendwer hatimmer Irgendwas」では、ドラッグに依存する子どもとその親が経験する対立、葛藤、無力感を表現しています。また、劇を通して言語支援をするプログラム「ErzählZeit Frankfurt」など、子どもたちに演劇を通して芸術に触れてもらうワークショップも行い、彼らが自分の道を探すためのサポートに尽力しています。2歳の小さな子どもから楽しめる劇もありますので、ぜひ足を運んでみてください。

Theaterhaus Ensemble:www.theaterhaus-ensemble.de

S. ヨーコ
2013年からヴィースバーデンに在住。日本とドイツで出産を経験し、現在は2児の母。つたないドイツ語にあくせくし、日々格闘中。人の工夫が伝わる建造物や食器を見るのが好き。

 
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