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迫力満点! 鯨に会える博物館

せっかくの週末なのに生憎の雨模様……。そんな時は、博物館巡りというのはいかがでしょうか。今回は、子ども連れの方にもお薦めの「動物学博物館(Zoologisches Museum der CAU)」をご紹介します。

この博物館はキールの街中でも、「こんな所にあったのか」と思わせるような場所、大学病院のすぐ近くにひっそりと建っています。クリームと赤の煉瓦を使ったかわいらしい外観の建物だなあと思っていたら、1881年にベルリン出身の有名な建築家マルティン・グロピウス(Mar tin Gropius)の設計によって建てられたものだということが分かりました。

キールの動物学博物館
間近で見る鯨の骨格標本は圧倒的な迫力!

中に入るとまず、エントランスで大きな牛の剥製や色鮮やかな蝶、玉虫の標本などが出迎えてくれます(蝶の標本だけでも8万個体が所蔵されているそうです!)。1階は生物学の発展の歴史に関する展示で、2階に上がるとそこがメインの展示ホール「グロピウス・ホール」になっています。そこは2階から4階までが吹き抜けになっていて、1歩足を踏み入れると、体長13~14mと、まるで恐竜と見間違うほど巨大な3体のシロナガスクジラやマッコウクジラの骨格標本が目に飛び込んできます。3体のうち1体は宙に吊り下げられているので、今にも泳ぎ出しそうな感じさえしました。これらはいずれもシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州近郊の海やキール運河で座礁した鯨たちで、一番古いのは1920年代のものだそうです。

「シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州の鯨」と題されたこの展示では、係の人による分かりやすい説明やモニター映像などによって、鯨の生態についてとても詳しく知ることができます。また3、4階はホールを取り巻くように四方の壁一面がガラスの展示ケースになっていて、様々な動物や昆虫、魚の剥製・標本を見ることができます。そのユニークな設計のおかげで、普通なら見上げることしかできない鯨の骨格標本を上からも横からも真正面からも見ることができ、鯨を間近に感じることができました。

ちなみにホールの裏手もぐるりとホールを囲むように展示室になっており、世界の地形図やポリネシア地域の民俗・文化などについても紹介されていて、とても興味深いものでした。これは一見の価値ありですよ!

www.zoologisches-museum-kiel.de
Hegewischstr.3, 24105 Kiel
バス:32/33/61/62番
最寄停留所:Schlossgarten
入場料:大人2ユーロ(割引1ユーロ)

動物学博物館の外観
動物学博物館の外観

ゼルヒャウ・ハンゼン美穂
福岡出身。2005年に渡独。夫と娘との3人家族。キール・フィルハーモニー合唱団所属の音楽好き。最近凝っているのは家庭菜園。
 
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