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Das Japan KochbuchDas Japan Kochbuch
Kenichi Kusano / Tian Tang
ケンイチ・クサノ(著)/ ティアン・タン(イラスト)

ISBN: 978-3-941787-61-2
発行元:Verlaghaus Jacoby & Stuart

日本料理と聞いて、何を思い出すだろうか。寿司に天ぷら、すき焼きと、懐かしいメニューのあれこれが頭に浮かび、急に日本が恋しくなる。日本を離れ、さらに1人暮らしとなると、なかなかこういった手間の掛かる日本食を作る気にはなれない。それならばと空腹を抱えて日本食レストランへ赴いても、これまた期待通りの“故郷の味”に巡り合えなかった……ということも多くないだろうか。

しかし、そこで諦めてしまうのはもったいない! そのような消化不良な気持ちを味わうくらいなら、たまには日本食を自炊してみようではないか。ドイツ人や日本人の友達を家に招いて、日本食パーティーを開いても良いし、何なら一緒にワイワイと手作りするのも楽しそう! おや、なんだか気分が乗ってきたぞ。

そういう時にお役立ちなのが、ドイツ語の本書『Das Japan Kochbuch(日本の料理ブック)』。1998年からハンブルクに住む翻訳家でイラストレーターのクサノ・ケンイチさんは、ドイツ人の友人から「日本には寿司以外にどんな食べ物があるのか」と度々聞かれて半ばうんざり。そこで、母や祖母らから伝授された日本の定番&伝統料理を紹介したことが、本書刊行のきっかけとなった。レシピをドイツ語へ翻訳し、日本の伝統模様や色、挿絵を用いて本のデザインを手掛けたのが、クサノさんの妻で同じくイラストレーターの中国人ティアン・タンさん。挿絵が醸し出す和の温かい雰囲気が、日本食の優しい味を想起させる。

本書では、日本食の基本である「ご飯の炊き方」や「みそ汁の作り方」のほか、90種類以上の四季折々の料理レシピが紹介されている。豊富なレシピに添えられた料理に関する著者の思い出エピソードや日本の昔話などは、ドイツ人がさらに日本に興味を持ってくれる良いエッセンスとなるに違いない。彼らに口頭で説明するのが難しい食材などの単語に遭遇したら、ドイツ語の説明が載っている目録へ。「今日は魚の気分。鰻が食べたいなぁ……」といったリクエストがあれば、巻末の食材や料理カテゴリのコーナーでぴったりのレシピを探してみよう!(浅)


 
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