ベートーヴェン生誕250周年記念
私たちが知らない
ベートーヴェンの素顔
2020年はベートーヴェンが誕生して250周年という記念年。ドイツのみならず世界中でこのベートーヴェンイヤーをお祝いしようと、すでに昨年から各地でコンサートやイベントが開催されている。この貴重な節目に、より多くの読者の方にベートーヴェンの魅力をお伝えすべく、ベートーヴェンの素顔に迫った。ベートーヴェンが作曲した9つの交響曲にちなみ、9つの逸話をご紹介するほか、影響を受けた人々の言葉を取り上げながら、ベートーヴェンがいかに神格化されてきたかを探る。(Text:編集部)
ベートーヴェン
記念イベント in ボン
ベートーヴェン音楽祭
Beethovenfest Bonn 2020
毎年9月のベートーヴェン音楽祭が、今年は春・秋2回の特別開催! ベートーヴェンの9つの交響曲はもちろん、ケルン大聖堂で演奏される「ミサ・ソレムニス」、ベートーヴェンに影響を受けて作曲されたマーラーの交響曲第2番「復活」など、聴きどころ満載だ。チケットは完売必至なので、今からチェックしておこう。
春期:2020年3月13日(金)~22日(日)
秋期:2020年9月4日(金)~27日(日)
https://www.beethovenfest.de
展覧会「ベートーヴェン - 世界、市民、そして音楽」Beethoven – Welt. Bürger.Musik
ベートーヴェンハウス(P10)の協力のもと開催される、大規模な特別展。ベートーヴェンの音楽作品と結び付けつつ、彼の人生を年代順にたどる。「孤独な天才」や「世界最初のフリーランス・アーティスト」など、現代でも定着しているベートーヴェン像に疑問を呈す形で、数々の貴重な資料をもとにベートーヴェン本来の姿を探っていく。
2020年4月26日(日)まで
Bundeskunsthalle Helmut-Kohl-Allee 4, 53113 Bonn
https://www.bundeskunsthalle.de/
現代音楽 「♯bebeethoven」
「21世紀のベートーヴェン」をコンセプトにした、これからの音楽の未来を考える実験的なプログラム。ベートーヴェンがクラシック音楽界の革命的な存在であったように、12人の若手アーティストらがメディア、テクノロジー、グローバル化など、さまざまな視点から新しい音楽のあり方を切り開こうと試みる。期間中に開催されるコンサートやワークショップを通して、音楽の「現在地」を体感しよう!
プログラム詳細:https://bebeethoven2020.com
ベートーヴェン記念イベント in ウィーン
展覧会「ベートーヴェンと250年」
250 Jahre Beethoven
音楽・音の世界をテーマにした体験型音楽博物館「音楽の家」で、ベートーヴェンの生活と仕事に焦点を当てた特別展が開催。なかでも「補聴器ステーション」では、ベートーヴェンが徐々に聴覚を失っていった苦しみを追体験できる。建物内にはウィーン・フィルハーモニー博物館や、日常から大気圏までさまざまな音を集めたサウンドギャラリーも。
2020年4月26日(日)まで
Haus der Musik
Seilerstätte 30, A-1010 Wien
https://www.hausdermusik.com
セセッション館「ベートーヴェン・フリーズ」
Gustav Klimt, Beethovenfries
音楽・音の世界をテーマにした体験型音楽博物館「音楽の家」で、ベートーヴェンの生活と仕事に焦点を当てた特別展が開催。なかでも「補聴器ステーション」では、ベートーヴェンが徐々に聴覚を失っていった苦しみを追体験できる。建物内にはウィーン・フィルハーモニー博物館や、日常から大気圏までさまざまな音を集めたサウンドギャラリーも。
2020年12月31日(木)まで
Secession Friedrichstr.12, 1010 Wien
https://www.secession.at
野外コンサート「歓喜の祭り」
Fest der Freude 2020
1945年5月8日、ナチスドイツは同盟国に無条件降伏し、オーストリアに解放が訪れた。ウィーン中心部の英雄広場では、毎年この日を記念して無料の野外コンサート「Fest der Freude」が開催されている。2020年は第二次世界大戦終結75周年でもあり、ベートーヴェンをはじめとする多彩な音楽で、街が祝祭的な雰囲気に包まれる。
2020年5月8日(金)
Heldenplatz, 1010 Wien
https://www.festderfreude.at