毎年9月の最終週末に行われるベルリンマラソン。今年も4万人以上の参加者を迎えて、大盛況のうちに幕を閉じました。その興奮冷めやらぬ今だからこそ、新たな目標を掲げましょう。思い切って、「フルマラソン走破!!」。初心者ランナーもベテランランナーも、風を切って走る快感に身を委ねてみませんか? 今回は、初心者ランナーの目線で欧州のマラソン大会をご紹介します。(編集部:高橋 萌)
ベルリンマラソン
BERLIN MARATHON
世界記録を出す高速コースとして知られるベルリンマラソンは、高低差が少なく、秋の気候も心地良い。つまり、初心者ランナーにとってもメリットの多い大会と言える。疲労が蓄積すると、ゆるやかな坂でさえも険しい峠のように感じられ、ランナーに重くのしかかるので、フラットなコースは大歓迎。加えて、ベルリンの観光名所のハイライトが続くコースは視覚的にも魅力に溢れている。ランナーにとって何より心強いのは、4万人が参加するという規模の大きさから、スローペースで走る仲間が多いことと、制限時間ギリギリまで途絶えることなく沿道からの声援や音楽が響いてくること。体力的、精神的にキツイ時間帯は、周りの人々との触れ合いが力を与えてくれるだろう。ブランデンブルク門をくぐったらゴールは目の前! 制限時間は長めだが、最後のグループがスタートできるのは、およそ30分後なので、実質6時間15分と考えておこう。給水やエネルギー補給の場所、トイレや医療施設などのインフラも充実。
スタート:2012年9月30日(日)
制限時間:6時間45分
大会登録料:60~100ユーロ(2011年参考)
www.berlin-marathon.com
パリマラソン
MARATHON DE PARIS
ロンドンやニューヨークに並ぶ、世界最大規模の市民マラソン。毎年約3万5000人が参加し、凱旋門から一斉にスタート!真っ直ぐに伸びるシャンゼリゼ通りを大挙して駆け抜ける光景はなかなか壮大だ。花の都の魅力を存分に堪能できるコースになっていて、コンコルド広場、バスティーユ、セーヌ河沿いと、歴史的な建造物郡を眺めながらどんどん進み、エッフェル塔を見上げ、ブローニュの森を越えたらゴールはすぐそこ。
スタート:2012年4月15日(日)
制限時間:5時間40分
大会登録料:65~95ユーロ
www.parismarathon.com
ローママラソン
MARATONA di ROMA
永遠の都ローマの遺跡をめぐるコース。今年は1万6000人が参加した。ローマのシンボル、古代の円形競技場「コロッセウム」前からスタートし、フェロ・ロマーノなどの遺跡郡を越え、トレビの泉、スペイン階段、サンピエトロ寺院など観光スポットをくまなく堪能し、再びコロッセウムに向かう。ここの最後の坂道を登り、下りの直線まで行き着いた者だけがゴールの感動を味わえる。イタリアが誇る遺跡と、太陽の恵み、陽気な市民の声援が魅力。
スタート:2012年3月18日(日)
制限時間:7時間
大会登録料:40~80ユーロ
www.maratonadiroma.it
ウィーン・シティマラソン
Vienna City Marathon
2012年は、19世紀末のウィーンで活躍した芸術家グスタフ・クリムトの生誕150周年を祝い、マラソンコースに彼の名作「接吻」が登場する。国連本部前をスタートし、オペラ座や劇場など歴史的建築物をめぐる音楽の都のコース。筋肉が悲鳴を上げるコース後半も、緑豊かなプラター遊園地や世界遺産のシェーンブルン宮殿など見どころたっぷり。ゴールはホーフブルク宮殿内の英雄広場。フラットに整備された走りやすいコースと言われている。
スタート:2012年4月15日(日)
制限時間:6時間
大会登録料:55~95ユーロ
www.vienna-marathon.com
プラハマラソン
Prague International Marathon
中世の薫り漂うプラハの街、その狭い石畳の道をくまなく駆け巡り、モルダウ川に架かるカレル橋ほか、いくつもの橋を越えて進むプラハマラソン。世界遺産に指定されている旧市街は「百塔の街」と呼ばれる建築物の宝庫で、普段なら観光客で身動きが取れないほどの人気スポットだが、この日ばかりはランナーたちが占拠する。石畳の道が続くので、初心者ランナーには負担の多いコースとも言える。クッション性に優れたシューズでの参加が必須。
スタート:2012年5月13(日)
制限時間:7時間
大会登録料:35~50ユーロ
www.praguemarathon.com
マラソン参加者が世界各地で急増中だが、そもそもマラソンはアスリートのための競技。つまり、しっかり体を作らなければ「完走」は夢のまた夢ということ。準備は周到に。
1. 走れる体を作ろう
運動不足な人はウォーキングから。慣れてきたらジョギングへ。定期的に30分~1時間のジョギングを気持ちよく走れるようになってきたら、第一関門突破!
Reebok ZIGDYNAMIC
独創的なジグザグ形状の靴底で話題のランニングシューズ。このジグザグ部分には、かかとから着地した際の衝撃を推進力に変換し、足を軽やかに前へ送り出す効果があるという。足の筋肉への負担が減り、長時間のランニングをサポートしてくれる。
www.reebok.com
2. 長~く走るための体力作り
フルマラソン完走を目指すなら、42.195キロを走り続ける走力と体力が必要。制限時間をたっぷり使って走るなら約5時間は動きっぱなしだ。可能なら、本番前に予行練習を。
FALKE RU 6 MARATHON RACE
人間工学に基づく機能美とデザイン性をあわせ持つフットウェアを作り続けているFALKEから、マラソンランナーのためのソックスが登場。長時間のランニングによって酷使される足をやさしく包み、筋肉の補助をしてくれる。
www.falke.com
3. 栄養補給をしながら走る
マラソン当日の朝ごはんを多めに食べたとしても、3時間以上は走り続ける一般ランナーにとって、水分や栄養の補給は絶対必要。動きながらでも飲食できるよう準備を。
Beurer PM70
家庭用医療器具などを作るドイツのメーカーBeurerが、健康管理もできるスポーツウォッチを開発。通常の時計機能のほか、消費カロリーや心拍数の計測機能が付いている。
www.beurer.com
4. イメージトレーニング
フルマラソンは、初心者にはかなりハードルの高い距離。体中の筋肉が悲鳴を上げる極限の状態で、最後は精神力が頼り。走りきった後の達成感、感動を目指して、最後まで頑張ろう!!
SONY ウォークマン Wシリーズ
ランニング中も、自分だけの良い音が聞けたらもっとモチベーションが上がりそう。ヘッドホンと一体型のウォークマンは、たった32gと超軽量。汗や汚れが付いたらさっと水洗いできる防水仕様だから、毎日のジョギングのお供にぴったり。小さなボディに容量はたっぷり2GBで、カラーはホワイト、ブラック、ブルーの3色。
www.sony.de