1982年 | 千葉県生まれ |
2006年 | 東京女子大学 数理学科卒業 |
2009年 | 渡独、ゴスロリブランドの構想を練り始める |
2012年3月 | ゴスロリブランド「DORAGUMA」、オンラインでの 販売スタート |
マンガやアニメなど日本文化を紹介するイベントの会場に溢れるコスプレイヤー、そこに中世の絵画から抜け出したような優美な貴婦人たちの姿・・・・・・でははく、ゴスロリファッションに興じる若者たちが入り乱れる。日本のサブカルチャーが熱狂的に受け入れられているドイツで、近年特に愛好家を増やしているのが「ゴシック・アンド・ ロリータ(ゴスロリ)」と呼ばれるファッションスタイル。 ヴィクトリア朝時代の英国やロココ、ゴシック様式からインスピレーションを受け、日本で独自の発展を遂げたこのファッションスタイルが、再び欧州に回帰している。
結婚を機にドイツと日本を行き来するようになったフロメル麗奈さんがドイツで出会ったのは、日本文化に熱い視線を寄せるドイツ人たち。彼らの話を聞き、マンガやアニメ、伝統芸能などはある程度しっかりと現地でも根付いているが、ゴスロリがファッションとしての地位を確立できておらず、コスプレと混同されていることに気付いたと言う。そして、ゴスロリを楽しむ若者達がその状況に不満を抱いていることも。本場、日本のゴスロリ ファッションに憧れ、日本の文化を好きだと言ってくれる彼らの期待に応えたいという想いが、ドイツの消費者向けのゴスロリブランドを立ち上げることを決意させた。
「ドイツでも、普段からファッションとして楽しめるように」。それが、ゴスロリブランド「DORAGUMA(ドラグマ)」のコンセプト。だからこそ、プロのデザイナーではなく、上田安子服飾専門学校のゴスロリ学科の生徒たちに協力を仰いだ。日本のトレンドを押さえつつ、ドイツのゴスロリを取り巻く現状や彼らの好みをミックスさせ、ドイツでゴスロリを楽しむ人のためのデザインを一から作り、素材や縫製にもこだわった良質なものを、豊富な サイズバリエーションで提供している。日本文化の中心地デュッセルドルフに店舗を構えることを目指して、麗奈 さんの挑戦は今始まったばかり。(編集部:高橋 萌)
子どもっぽくなり過ぎないように、色のトーンも抑え目に
日本製ならではの質感を楽しんでもらう
デザインを手掛けるゴスロリ学科の生徒たち「産経新聞社提供」
甘過ぎないゴスロリファッ ションがDORAGUMAの魅 力。かわいいだけじゃなく、 セクシーなデザインがドイツ 人に受け入れられているとい う。こちらの人の体型に合わ せて、サイズはMから、なん とXXLまで用意している。抱 き心地バツグンのドラグマ人 形も人気。
※商品、販売の詳細については下記ウェブサイト参照。