毎年恒例のジャパンフェス「マイン祭」が今年も8月18日(金)~20日(日)の3日間で行われました。5回目となる今年は、オッフェンバッハのビュージング(Büsing)公園と隣接する宮殿に会場を移しての開催です。フランクフルトの中心から電車で10分ほど、Sバーンの駅からも近くアクセスが良いのもポイント。緑豊かで広い公園とネオバロック様式の宮殿が美しく、イベント会場にふさわしい景観でした。
公園内の遊歩道沿いに並ぶ屋台
開催当初は入場無料でしたが、昨年からは入場料制となり、今年は10ユーロ(金曜・日曜)または15ユーロ(土曜)の1日券、および30ユーロの3日間通し券が販売されました。12歳以下は無料で、家族連れでも参加しやすいお祭りです。なお、今回の開催に先駆けて、4月には同会場にて「Cherry Blossom Day」と称したイベントを行い、ワークショップやショー、コスプレコンテストが好評を博しました。
マイン祭り当日、30度を超える夏らしいお天気の下、開場時間前から入口には長い列ができていました。広い公園内には道並びに屋台が点在し、ステージでは連日多彩な演目を上演。毎年日本から参加しているロックバンドK AO=Sの山切修二さんと川渕かおりさんをはじめ、墨絵の 羽水 克哉 さん、箏奏者の大川義秋さん、三味線の山口晃司さん、和太鼓のTakuyaさん、シンガーソングライターのしおんあいさん、英国在住の演歌歌手望月あかりさんなど、連続出演の豪華な演者の方々に会場も大盛況でした。
連日大盛況の特設ステージ
また、ドイツで活躍するチェロ奏者の上原ありすさんとフルート奏者の伊藤むつみさんによるDuo Fuga、フランクフルトの日本舞踊家・ 西川 扇夢二 さんや、着物でのサルサパフォーマンス・CubaJapónなど、地元でお馴染みのアーティストの方々のステージも盛り上がります。今回初出演となった英国在住のシンガーソングライターMIONさん、東京のアカペラグループNagie Lane、尺八の中村仁樹さんなど、新たなアーティストの方々を知ることができるのもマイン祭の魅力ですね。
演者の方々もSNSを通して情報を発信し、それに応えて来場者がコメントを送ってやり取りする場面も多く見らました。イベントを通して、さまざまな形で交流が行われているのが素晴らしいです。出演者の方々からも「今年も最高のプログラムだった」との感想が聞かれ、来場者の方々が緑の中でゆっくりとステージを楽しむ姿が印象的でした。年々進化していくジャパンフェスのマイン祭り。来年はどんなプログラムが見られるのか楽しみです。
緑あふれる会場。ベンチや芝の上に座って、ゆったり楽しめました
2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twitter : @nikonikokujila