ジャパンダイジェスト

映像トリックで遊ぼう!映画博物館の子ども向け特別展

先日、フランクフルト中央駅からトラムで約15分のところにある、マイン川沿いのドイツ映画博物館(Deutsches Filminstitut & Filmmuseum)に行ってきました。今回の目的は、子ども向けの特別展「LICHTSPIELPLATZ」(光の遊び場)。ここでは、映画がどのようにして作られるのか、音や音楽は映像にどんな影響を与えるのか、光と影は映画にどう関係があるのかなどを、子どもたちが遊びながら学ぶことができます。

ドイツ映画博物館の外観。古い建物とモダンな建物の融合に興味を引かれますドイツ映画博物館の外観。古い建物とモダンな建物の融合に興味を引かれます

初めに、透明の壁とヘッドフォンが設置してあるところへ行きました。ここは、音楽を聴いて浮かんだイメージを絵に描くコーナーです。同じ音楽を聴いても、人によって違うものが描かれていたり、あるいは同じような色使いをしていたり。音から感じるイメージは人それぞれですが、頭の中の想像を形にし、お互いに見せ合うのはとても面白い体験でした。ほかにも、光を使って模型や水、砂を投影するコーナーがあったり、影絵のコーナーではお互いに思い描くストーリーを披露し合ったりと、楽しい展示場となっていました。

影絵コーナー。これは何の形でしょうか?影絵コーナー。これは何の形でしょうか?

なかでも子どもたちが夢中になっていたのが、ストップモーション動画を作るコーナーでした。ここでは、模型を少しずつ動かしながら、その都度静止画を撮影していきます。その数は100枚以上になることも! 最後に全ての静止画を連続して流すと、模型がさも動いているかのような映像が出来上がります。自分たちで実際にストップモーションを作ってみると、静止画を重ねていく労力や、面白い表現を作る難しさが分かります。思い思いのストーリー展開があり、子どもたちはもちろん、大人にとっても笑いの絶えないコーナーでした。

展示場内には、映像に合わせて自分で効果音を作るコーナーもあり、タイミングを合わせて音を出す難しさや、音があることで得られる気持ちの抑揚を知ることもできます。

役になりきって、映像の中で演技しました役になりきって、映像の中で演技しました

今回、ドイツ映画博物館に来た目的はこの特別展でしたが、常設展もなかなか見応えがあります。映像が出来るまでの歴史や、当初から使われていた道具や機材を見ることもできました。また、よく知られている映画の小道具やコスチューム、本物のオスカー像まで展示してあり、普段は間近で見ることのない世界が楽しめます。さらに、自分たちが映像に入って役を演じることができるコーナーもあるので、自らが役者になりきることもできますよ。

特別展「LICHTSPIELPLATZ」は5月12日までで終わってしまいましたが、この博物館では1年を通して多くのイベントが開催されているようです。ぜひ皆さんも足を運び、映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

ドイツ映画博物館:www.dff.film

S. ヨーコ
2013年からヴィースバーデンに在住。日本とドイツで出産を経験し、現在は2児の母。つたないドイツ語にあくせくし、日々格闘中。人の工夫が伝わる建造物や食器を見るのが好き。

 
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