今回は、マインツ・ローマ劇場(Mainz Römisches Theater)駅からバスで約15分、徒歩約25分のフォルクスパークをご紹介します。ここは、マインツに住んでいる人はもちろんのこと、周辺に住んでいる人にもなじみの深い公園ではないでしょうか。緑の多いすてきな公園で、遊具も多く、体を思いきり動かせるスペースが広く確保されています。のんびり緑を楽しむのもいいですし、友だちとの散歩コースにもぴったり。園内では筋トレをしている人もいれば、子連れでピクニックをしに来る人、遠足をしにくる学校や幼稚園もあり、まさにみんなの憩いの場となっています。
夏になるとにぎわう水場
この公園は夏になると、うれしいことに水場で遊ぶことができるようになります。夏シーズンは、水着を着た子どもたちで公園はさらににぎわいます。水が流れる滑り台や、鉄砲水が出てくるホース、水をせき止めて遊べる水路など、子ども心をくすぐる仕掛けが満載です。
大きなブランコは、こぐたびに予想以上の高さまで上がります
水場に飽きたら、遊具場に移動しましょう。ここには、幼児が遊べるエリアと、大きな子どもたちが遊べるエリアがどちらもあります。木々の間に張られたワイヤーロープを滑車で滑り降りるジップラインや、挑戦した後の達成感が味わえるロープのアスレチック、アニメ「アルプスの少女ハイジ」を思わせるような大きなブランコなど、大人でも時間を忘れて遊べるような遊具が充実しています。ほかにもバスケットコートや鉄棒、ローラースケートやローラーブレードリンクもあります。有料ですが、ミニゴルフをするコーナーも。どこから遊ぼうか、迷ってしまうほどです。たくさん遊んでおなかが空いたら、持ってきたお弁当を食べることもできますが、敷地内にカフェやインビス(軽食スタンド)もあるので、手軽に食事をすることも可能です。公園周辺にはスーパーマーケットやパン屋もあるので、手ぶらで遊びに来られることはうれしいポイントです。
カフェ、インビスコーナーも充実
この公園の楽しみは、さらにもう一つ。敷地内を走る汽車に乗れることです。有料(1.5ユーロ、1歳未満は無料)ですが、子どもたちはもちろん、大人が乗っても楽しめます。前に乗るか後ろに乗るか、屋根付きボックス席に座るか、屋根なしボックス席に座るか。そんな話をしながら、列に並んで順番を待っている子どもたちは大興奮です。
公園敷地内には、子連れ家族にはありがたい駐車場やトイレも完備。また、この公園ではさまざまなイベントも行われています。毎年恒例のワイン祭(Mainzer Wei nmarkt)は、今年は8月29日(木)~9月1日(日)、9月5日(木)~8日(日)に開催されますよ。一日中遊びまわって、思い切り夏を楽しめるフォルクスパークを、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
2013年からヴィースバーデンに在住。日本とドイツで出産を経験し、現在は2児の母。つたないドイツ語にあくせくし、日々格闘中。人の工夫が伝わる建造物や食器を見るのが好き。