フランクフルトの春の恒例イベントとしてすっかり定着した日本映画祭 Nippon Connection。今年は4月18日から22日までの5日間にわたって開催されました。
最新の日本映画を幅広く楽しめるだけでなく、話題の監督や俳優たちによる舞台挨拶や対談などもあり、作品の裏舞台や映画に込められたメッセージについてなど、ナマでクリエーターのお話も聞ける贅沢なイベントになりました。
メインの会場となったのはゲーテ大学です。Nippon Connectionは世界でも最大規模の日本映画祭ですが、大学の雰囲気も手伝って、手作り感のあるアットホームな会場でした。会場内にはゲームセンター、和物雑貨や軽食のお店、日本酒ラウンジ、はたまた指圧コーナーなどもあり、映画の合間にリラックスするにはぴったり。Nippon Connectionの会期中は、連日連夜、映画を観て過ごすという人も少なくないので、こういった出店にお世話になった方も多いのではないでしょうか。
Nippon Connectionの華は何と言っても招待作品の上映です。大ホールFestivalzentrumで合計21本が上映されましたが、上映近くになるとホール周辺はまるで日本の満員電車のような大混雑!どの映画も開場するとすぐに大ホールが満席になるほどの人気ぶりでした!
日本から招待された映画監督たちも、Nippon Connectionの大成功ぶりにご満悦の様子でした。観客にとっても、日本の映画監督たちを身近に、等身大で感じられる、日本ですら滅多にない機会です。招待された監督の皆さんは驚くほどフレンドリーで、気軽に握手や写真撮影に応じられていました。
Nippon Connectionは日本人にとっても日本映画を見直し、日本のクリエーターたちを身近に感じられる貴重なイベントです。来年の開催も楽しみです!
九州出身。2003年よりフランクフルト在住。ヒマさえあれば美味しいお店の開拓とダンスに明け暮れている。旅行・映画・仕事など、人生を楽しくしてくれるものは何でも好き。