ジャパンダイジェスト

「ポルセランお嬢さん」で 陶磁器の絵付けを体験!

私の職場では毎年社内イベントが開催されています。「今年の社内イベントは何をしようか?」と、それぞれ出し合った案の中から決めるのですが、毎回もめます(笑)。今回も、アウトドア派とインドア派の意見が対立。なんだかんだで多数決の結果、「陶磁器の絵付け体験」に決定しました。「絵なんて苦手!絶対無理!」という声も上がっていましたが、「ボルダリング」とか「木登り体験パーク」にならなくて、私は内心ほっとしました。

整然と並ぶ真っ白な陶磁器整然と並ぶ真っ白な陶磁器

その絵付け工房の名前は「ポルセランお嬢さん」(Porzellanfräulein)。なんともかわいらしくてテンションが上がりました。工房は、「ヴィンターフーデ」(Winterhude)という外アルスター湖に面したシックな高級住宅地にあります。S バーンとバスを乗り継いで小1時間で到着。「工房」というより、カフェ風な佇まいでした。中に入ると、まず天井まで届く棚に並んださまざまな白い陶磁器が目に入ります。まっ白に統一されたシャビーシックなインテリアがとてもおしゃれ。ほかの棚には、絵付け用の絵の具や、材料、筆などが所狭しと陳列されています。

カフェのようなすてきな工房カフェのようなすてきな工房

まずは工房の案内人さんから、絵付け作業の工程や注意事項等の説明があり、それぞれ好きな陶磁器を選びます。絵付け体験の値段は、ものによって10~60ユーロくらいで、絵の具代、表面をコ-ティングする釉薬と、釜戸の燃料費も入っています。そうそう、陶磁器を触る前にしっかり手を洗うようにと、案内人さんからの指示がありました。これは、手の油分が付着すると、色が付きにくくなるからだそうです。

さあ、いよいよ絵付け開始です!私は小さめの花瓶を選びました。まずは鉛筆で薄く下描きをし、絵付けしていきます。焼いた後の色は、焼く前の色よりかなり濃くなるというアドバイスがあったので、希望の色よりもワント-ン下げた色を選びました。みんな真剣な表情で作業に集中。初めは気乗りしなかった同僚たちも、絵付けに没頭していました。絵が苦手な人も、シールやスタンプなどを利用すると、すてきな模様が簡単に絵付けできるのです。こうした手作業って心が落ち着きますよね。時間はあっという間に過ぎました。絵付けが終わると、工房の人が釉薬を塗り、釜戸に入れて焼きます。

真剣に取り組む同僚たち真剣に取り組む同僚たち

グル-プイベントのほかに、個人的にプレゼントを作りに来る人も多くいるのだとか。特に人気なのは、赤ちゃんの足に絵の具を塗ってスタンプするカップだそうです。とてもかわいいアイデアですね。

今回の絵付け体験は、アウトドア派の人たちも楽しめたようですし、何事も挑戦することが大切だと思いました。完成品は、大体1週間後に取りに行くことができます。出来上がりが楽しみです!

岡本 黄子(おかもと きこ)
ハンブルグ郊外のヴェーデル市在住。ドイツ在住38年。現地幼稚園で保育士として働いている。好きなことは、カリグラフィー、お散歩、ケーキ作り、映画鑑賞。定年に向けて、第二の人生を模索中。

 
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