ジャパンダイジェスト

秋の恒例行事 キール市民マラソン

今年は雨ばかりで本格的な夏が来ないまま、何だか物足りない気分で秋を迎えた感がありますが、9月9~11日、キールの街はにわかに活気付きました。黄色の目立つ看板が街のあちこちに貼られ、オペラハウス前の通りにはたくさんの簡易トイレがずらりと並び、市庁舎前広場には特設ステージやソーセージの販売屋台が建てられ……。そう、キールの秋の恒例行事の1つ「キール・ラウフ(Kiel.Lauf)」(「Lauf=走る」という名前の通り、マラソン大会)が開催されたのです。今回は、当大会についてレポートしたいと思います。

キール大勢の人たちの歓声に迎えられてゴール!

今年で24回目を迎えた大会には、過去最高の8613名が参加。バンビーニ(Bambini=子鹿)コースという子ども向けの0.8キロと3キロの部、大人向けの6キロと10.5キロ、そしてハーフマラソン(21.975キロ)の部があり、市庁舎前広場からキール湾沿い、そして市街中心部をランナーたちが走り抜けました。友人や家族連れで参加した人、会社の部でエントリーした人など、参加者層はさまざまでしたが、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州からはもちろん、なんと遥かアフリカ・ケニアからの参加者もいて、見事ハーフマラソン男子の部では優勝をさらっていました。

大会1、2日目は生憎どんよりしたお天気でしたが、大会最終日の日曜日は青空が広がり、マラソン日和となりました。スタート/ゴール地点である市庁舎広場に行ってみると、子どもから年配の方までものすごい数の人、人! 約2万人が集まっていたそうです。走り終わった人、これから走るために準備運動をしている人たちなどで、会場は熱気とバナナの香り(給水場があって、水のほかに果物類も支給されていたため)に包まれていました。

ゴール前ではコースの両脇に大勢の人が詰め掛けて拍手と声援を送り、チアガールたちが応援に華を沿えていました。また、ランナーがゴールの門をくぐり抜けるたびに、広場に設置された特設ステージから「○○さん、よくやった! 完走しました!」などとアナウンスが流れ、走り終わったランナーたち全員に記念のメダルが贈られていました。

何より印象的だったのは、やはりランナーたちの完走後の達成感に満ちた表情! 翌日の地元紙では、当大会のことが参加者全員のタイムと共に10面以上を割いて取り上げられており、この市民マラソンの人気の高さがうかがえました。私もいつの日か、一度は挑戦してみたいものです。

キール走り終えて、爽やかな笑顔をカメラに向けてくれたご夫婦

ゼルヒャウ・ハンゼン美穂
福岡出身。2005年に渡独。夫と娘との3人家族。キール・フィルハーモニー合唱団所属の音楽好き。最近凝っているのは家庭菜園。
 
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