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ロンドンのゲストハウス
Mi. 17. Jul. 2019

夏の涼を求めて、ベルヒテスガーデンへ

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ミュンヘンから東へ約150Km、オーストリア国境に接するベルヒテスガーデン地方には、山々に囲まれた静かで風光明媚な国立公園が広がります。ロマンチックなロケーションの聖バルトロメー僧院へ至る遊覧船が人気のケーニヒ湖や、ヒトラーの山荘だったアードラーホルスト、トロッコに乗って現役の岩塩坑を見学できるザルツベルグヴェルクなど、さまざまな見所があり多くの観光客が訪れます。

崖と谷川のコントラストが魅力のアルムバッハクラム崖と谷川のコントラストが魅力のアルムバッハクラム

今回は、この地方の美しい自然を堪能できる数々のハイキングルートの中から、峻厳な谷に囲まれた荒々しい川の魅力に富むアルムバッハクラムをご紹介しましょう。ここは、エッテンベルグとマリアゲルンの間、狭い谷を流れる急流に沿ったルート。この谷川は1万5000年前の氷河期に形成され、初期には氷河から溶け出した水が、現在では降り注ぐ雨や雪が水源となっています。水は乳白色がかった緑色で、古い時代のガラス瓶を思わせる涼しげでクリーミーな色合いです。

入場料を払って谷に足を踏み入れると、その清涼な空気と流れる水の音量に五感が刺激されます。豊富な水が周辺の山に溜め込まれているのでしょう、一部の岩肌や遊歩道は濡れていて、小さな滝が川に流れ落ちている箇所もあります。川に面した遊歩道は切り立った崖沿いなので、捕まるためのロープや、橋などの補強があちこちに施されています。そして、崖の下には流れが渦巻く険しい川。なかなかスリル満点ですね。この狭い谷川は過去には倒木などでせき止められそうになったこともあったそうで、自然決壊で災害がもたらされるのを防ぐため、人の手で木を除去するなど、困難かつ危険な作業を行った歴史もあるそうです。荒々しい自然に挑んだ人たちのおかげで設置されたこのルートは全長約3Km、トンネル1カ所、29の橋がかけられています。冬季には閉鎖されるため、初夏から秋にかけてのみ入場可能。スペクタクル感あふれる水の流れからついつい目が離せなくなってしまうのですが、さまざまな動植物が生息しているのもまた魅力です。今回は見ることができませんでしたが、山野草のシクラメンや、黒地に黄色の模様を持つトカゲなどが案内板に紹介されていましたので、次の機会には見つけてみたいと思います。

ベルヒテスガーデン・アルペンの峻厳な山肌に残雪が映えるベルヒテスガーデン・アルペンの峻厳な山肌に残雪が映える

さて、谷川から離れてエッテンベルグに向かいましょう。標高833mまで登ると、視界がひらけてベルヒテスガーデンの山々が見渡せます。3つの頂きをもつヴァッツマン山(標高2731m)の威容、ホーエゲル山(標高2522m)の堂々たる姿などが目を引きますね。ここには17世紀の終わりに基礎がおかれた小さな教会が建てられています。その隣にはレストランもありますので、休憩には最適ですね。

自然の美しさと厳しさを満喫できるベルヒテスガーデン。夏の間の涼を求めて、またハイキングに行きたいと思います。

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。

 
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