僭越ながら、私たち夫婦は今年の9月に結婚1周年を迎えました。今回は昨年の今頃を振り返りつつ、日本とは異なる婚姻届けの提出やミュンヘンで行った結婚式についてご紹介したいと思います。
日本の場合、婚姻届は夫婦二人で役所に行って提出するのが一般的ですが、ドイツでは夫婦の両親や親戚なども呼んで戸籍役場へと向かいます。そのため日本に住む私の家族も参加できるよう、婚姻届けの提出から結婚式までを連日行える予定を組みました。
戸籍役場の前にて
婚姻届けの提出当日、各々正装して戸籍役場へと向かいます。役場に到着して予約の時間まで待っていると、中から事前に選曲したピアノ演奏が聴こえてきました。この曲に合わせて私たち夫婦が入場し、その後に互いの家族も入って席に着きます。それから、職員の方から婚姻届けに関する説明を受けて書類にサイン。1時間程度で提出が終わった後は、観光も兼ねてミュンヘンの街歩きに出かけました。役場で義母からもらった「Just Married! 」と書かれた風船を持ち歩いていたので、至る所で周囲の方々から祝福していただいたのは良い思い出です。
次の日は友人たちも合流し、バスを貸し切ってノイシュヴァンシュタイン城へ。友人や家族が楽しそうにしている様子を見ると、何だか込み上げてくるものがありました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰りはバスでガーミッシュにある結婚式会場兼ホテルへと直接向かいます。
結婚式は和気あいあいと執り行われました
そして迎えた、結婚式当日。式は午後からでしたが、自分たちで司会や会場の飾り付けなどもしていたため朝から大忙しでした。ホテルの隣には小さな湖があるので、そこで結婚式を挙げてからホテル内で披露宴をするという流れです。式を終えると、早速ドリンクバーが開かれ、シャンパンで一人ひとりにご挨拶。蛇口の付いたビール樽をハンマーで開ける、バイエルンの伝統行事「Fassanstich(日本でいう鏡開きのようなもの)」も体験しました。
披露宴では、国籍や間柄関係なく交流できるよう、ゲームやフォトブースなども準備。家族、親戚、友人という枠を超えて楽しんでいただけたようです。その後、私たち夫婦が密かに練習していたダンスを披露し、DJの音楽とともにダンスパーティーがスタート。日本ならではの踊りを友人が披露するなど、盛り上がりは最高潮に。踊り過ぎて疲れた後は、ホテル内にあるバーで友人たちと話しながら夜を明かしました。翌日は近くの湖でハイキングを行い、結婚式のイベントは終わりを迎えました。
Fassanstichに挑戦!
新型コロナウイルスの影響で大規模なイベントが開催しづらくなり、残念ながら結婚式を来年以降に延期したという話も聞きます。これから結婚式を控えている方や、ドイツの結婚式に行ってみたいという方にとって、少しでも参考となればうれしいです。
2016年に新潟の大学院を卒業後、ドイツ人の恋人ケイトを追いかけ、ミュンヘンに移住し、結婚。「人生は冒険だ」をモットーに、夫婦の日常生活や海外旅行の様子を発信しています。
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