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「露天風呂」ならぬ「露天温水プール」へ

温泉が恋しくなる季節ですね。日本のような熱い温泉はドイツにはほとんどありませんが、温水プールとサウナなどの複合施設なら、全国各地にあります。そして、あまり知られていない事実ですが、シュトゥットガルトとその周辺は西欧で最も天然ミネラルウォーターが豊富な地域。19ある源泉のうち、13は国から治癒効果のあるミネラルウォーターとして認定を受けており、そこから毎日2200万リットルの宝の水が湧き出ているそうです。その水を求め、バート・カンシュタットの有名な入浴施設「Das Leuze」に行って来ました。

行ってまず驚いたのは、その個性的な建物。入り口付近には変わったデザインの蛇口があり、人々はそこから流れる源泉を飲んだり、ペットボトルなどに汲んだりしていました。私も早速味見をしてみると、少々塩味が強く、美味しくはありませんが、体には良さそうな気がしました。続いて入場チップを買って屋内へ。この小さなチップに、入場時間やロッカーの番号、レストランの利用などがすべて記録されます。

Das Leuze
Das Leuze の入り口。個性的な建物です

着替えてシャワーを浴びた後、水温30度のプールに入りました。このプールは外のプールとつながっていて、泳ぎながら外へ移動できます。真冬に入る露天の温水プールは、なんだか新鮮な感じがしました。人口島や強烈な勢いの打たせ湯もあり、楽しめるよう工夫されています。次に入ったのは20、24度と、温度が低めのプール。これらはそれぞれ源泉が異なるようです。

屋内に戻ると、今度は34、36度とやや高めの温度に設定された湯の中へ。水温が高いと、やはり皆、泳ぐよりもじっと浸かっていて、雰囲気が少し日本の温泉に似ていました。しかしこれでは十分に温まらないので、サウナも試してみることに。少し恥ずかしいのですが、ここでは皆、裸です。様々な温度と湿度の部屋があって、それぞれ入り口に詳しい説明が書かれています。サウナに入ってはシャワーを浴び、また別のサウナへ……と繰り返しているうちに体内の老廃物がどんどん排出され、体が軽くなった気がしました。

Das Leuze 温水プール
夜になると、温水プールは底から美しくライトアップされます

この入浴施設内にはレストランもあり、なんと水着のまま入店してOK! 軽食からちゃんとした食事まで、メニューは豊富です。その他、キンダーランドや日焼けサロンもあり、くつろぐためのデッキチェアがあちこちに置いてあるなど、至れり尽くせり。そして、さすが福祉大国ドイツ、障がい者用の設備も万全でした。次回は1日券を買って、もっとゆっくり過ごしたいと思います。

www.stuttgart.de/baeder/leuzemineralbad
郭 映南
中国生まれの日本国籍。東北芸術工科大学卒業後、シュトゥットガルト造形美術大学でアート写真の知識を深める。その後、台北、北海道、海南島と、渡り鳥のように北と南の島々を転々としながら写真を撮り続ける。
http://kakueinan.wordpress.com
 
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