ジャパンダイジェスト

Viel Glück! 初めてのテニス教室

「練習の始めと終わりの元気なあいさつが基本」と、恥ずかしがる子どもには、「もう一回!」と激を送る、コーチの椙田正人(すぎたまさと)さんの声がコート上に響き渡る。

椙田コーチは、デュッセルドルフに来るまでの3年間、中国・上海でテニスインストラクターとしての経験を積んでおり、その時に、外国で暮らしている日本人がテニスに触れるチャンスや、まったくの初心者からでも始められる環境を作っていきたいという思いを強めたと言います。そして、様々な縁も手伝い、日本人が多く住んでいるにも関わらず日本人テニスコーチがいないデュッセルドルフで、一からテニス普及に携わろうと、ボランティア活動の一環としてジュニアのテニスチーム「Viel Glück!」を立ち上げました。テニスを通じてあいさつの大切さや、コミュニケーション能力も自然と身につくような指導を心がけているそうです。

小学生と中学生のクラスのメンバー
小学生と中学生のクラスのメンバー

「最初は恥ずかしがる子も多いのですが、すぐに慣れて気持ちの良いあいさつをしてくれるようになります」

普段の活動は、月に2回のレッスン。1グループ約10人のクラスが現在は4クラスあり、小学生のクラスが3つ、中学生のクラスが一つという構成になっています。レッスン中は子どもたちの明るい声が溢れていて、初めてラケットを握った子も、少人数クラスの中で丁寧な指導を受け、少しずつテニスの魅力に気付き始めているようです。子どもの練習に付き合って、親子でテニスにはまってしまったという家族もいるとか。

チーム内でのトーナメント戦も、ドイツYONEXの協力を得て定期的に開催されていて、子ども達は目下の目標として、前回大会よりも上手くなること!と、小さな胸に闘志を燃やしています。

広いコートの上、ラケットを握りボールを追いかけ、汗を流すのはさぞかし気持ちが良いだろうな、と見学させていただいていた私も体を思いっきり動かしたくなりました。

問い合わせ先 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください (椙田正人)

後列右が椙田コーチ
次のトーナメント戦に向けて頑張ってくださいね!!
(写真、後列右が椙田コーチ)

編集部 T
お米の名産地出身のため、日本酒をこよなく愛する。せっかくヨーロッパの真ん中にいるのだからビールやワインなどにもテリトリーを拡大し、世界の酒を語れる素敵なレディになるのが夢。座右の銘「酒は飲んでも呑まれるな」
 
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