右を見ても左を見てもアニメの一場面から飛び出てきたような若者がわんさか!そう、6月14日(土)に毎年恒例の日本デーが開催されました。あいにくの雨交じりの天候にもかかわらず、来場者は70万人に達していたそうです。
13時のオープニングで幕を開けた日本デーは、舞台上でのコンサートをはじめ、書道や着物の試着など日本文化を紹介するテントがライン川沿いにずらりと立ち並びました。また、たこ焼きやお寿司などの屋台にも長蛇の列ができていて、まさに日本の夏祭りを彷彿とさせます。
コスチュームは全て手作りという
ミュンヘンからきたコスプレーヤーたち
しかし、日本の夏祭りと一味違うのは、日本好きなドイツ人たちがこの日とばかりにマンガのキャラクターや、着物、メイド服などの衣装で身を包み、一同に集まったこと。 今年、特に多かったのはNARUTOのキャラクター、そして根強い人気を保つセーラームーン。コスプレーヤーに話を聞いてみると、ミュンヘンやハンブルク、オランダなど遠方から来たという人も多く、早朝5時から衣装姿のまま、電車を乗り継いでデュッセルドルフまでやってきたと言います。
コスプレーヤー20人を対象にインタビューをした結果、「現在の日本の首相は誰でしょう?」との質問には、日本学を学んでいるという学生一人だけが正解。「小泉首相は知っている」という人が4分の1。みなさん、政治にはあまり興味がないようでした……。
艶やかな着物を完璧に着こなしていた
アマチュア相撲のデモンストレーション
日が暮れて民謡が流れ出すと提灯の明かりの下には輪ができて、みんなで盆踊りを踊り始めます。初めての盆踊りにドイツ人の来場客の表情は真剣そのもの。そして、会場の盛り上がりがピークを迎えたころ、日本デーの目玉、約30分間の花火ショーの始まり。日本の花火師を招いての打ち上げです。今年は「四季の花」をテーマに1500発もの花火が打ち上げられ、その美しさに会場からは大きな歓声が沸き上がりました。
来年は6月13日に開催されるという「日本デー」。今年行きそびれたという方、来年は是非、浴衣を着て訪れてみては。
お米の名産地出身のため、日本酒をこよなく愛する。せっかくヨーロッパの真ん中にいるのだからビールやワインなどにもテリトリーを拡大し、世界の酒を語れる素敵なレディになるのが夢。座右の銘「酒は飲んでも呑まれるな」