私の街のレポーター デュッセルドルフ Düesseldorf

日曜日のドイツは、閉店法によりほとんどの小売店がお休み。趣味に没頭したり、家族でゆっくり過ごしたりすることが多いです。慣れてしまえばそれはそれで良い時間だと感じるのですが、お買い物に出かけたくなる日もありますよね。そんな日にわが家が向かうのは、ドイツとの国境沿いにあるオランダの街ルールモント（Roermond）です。

冬場のイルミネーションもすてき

ルールモントはデュッセルドルフから車で30分、オランダ方面に国境を越えてすぐのところにあります。ここにはオランダ最大、欧州でも最大級の規模を誇るアウトレットがあり、ハイブランドのファッションからキッチン、バス、スポーツ用品まで、200ほどの店舗が並んでいます。アウトレットなので通常20～30%、最大70%引きの価格でショッピングが楽しめるとあり、週末になると大勢のお客さんで大にぎわい。クリスマスと元旦以外の363日営業しており、特に日曜日はドイツから多くの人が訪れます。6000台収容できる大きな駐車場がありますが、それでも込み合うので週末は早い時間に向かうのがおすすめです。

子どもに人気のBoobaloo Car

広い敷地内はオランダ風の建物や街並みがかわいらしく、まるでテーマパークに来ているよう。ベビーカーでも動きやすいフラットな通路なので、子連れでもショッピングが楽しめます。子ども向けには室内の遊び場をはじめ、屋外にはメリーゴーランドやプレイエリアがあります。夏には水遊びができるコーナー、冬にはカラフルなライトが遊具になっているコーナーなど、子どもたちが楽しく過ごせる場所が充実。敷地内で子どもが自分で運転しながら移動できるカート（Boobaloo Car）を借りることもでき、わが家の2歳の娘も大のお気に入りです。

またアウトレットから歩いて5分ほどのところにある旧市街地もおすすめです。人口6万人ほどのこぢんまりとした街ですが、旧市街には広場と教会を中心にオランダらしいレンガ造りの建物が並んでいます。日曜日も午後からは多くの小売店がオープンしていて、かわいらしい雑貨店、おもちゃ屋さん、チョコレートショップなども。運河沿いのカフェやレストランでゆっくりするのも◎。オランダ名物のKroket（コロッケ）やKibbering（白身魚のフライ）も味わえます。

運河から上陸したシンタクラース

私たちが訪れた11月中旬は、ちょうど「シンタクラース」のお祭りが開催されていました。ドイツでもおなじみの「聖ニコラウス」のオランダ版です。船に乗ったシンタクラースとズワルトピートと呼ばれる仲間たちが運河から上陸し、街をパレードしながら子どもたちにお菓子を配っていました。ドイツとは違うお隣の国オランダの祝い方の違いを垣間見ることができ、興味深かったです。

アウトレットはもちろん、オランダらしい旧市街地の街並みやイベントも合わせて楽しめるルールモント。ぜひ週末のお出かけ先の参考にしてみてくださいね。