今年、デュッセルドルフでは例年より少し早い11月20日にクリスマスマーケットがオープンしました。デュッセルドルフの旧市街というと、季節を問わずアルトビアを立ち飲みできるクナイペ(飲み屋)が立ち並び、いつでも大賑わい。そこにオレンジ色のイルミネーションの輝きとシナモンの香りが加わるクリスマスシーズンは、道行く人の表情もなんだかそわそわ、うきうきしているように見えます。
屋根の上から天使が微笑むEngelchen-Markt
オススメのBummel(ぶらぶら歩き)コースは、まず中央駅から地下鉄に乗ってHeinrich- Heine-Allee駅で下車。駅から出るとすぐ目の前に広がるのがEngelchen-Marktと呼ばれる、天使の像が目印のクリスマスマーケットです。そこから旧市街の方向に歩くと、天高くそびえ立つグリューヴァイン屋さんが見えます。お買い物に夢中になっていたとしても、やっぱり冬の空の下。冷えた体はホットカクテルで温めましょう。グリューヴァインといえば赤が定番ですが、ここは白ワイン製のものを飲むことができる場所の1つ。ちょっとめずらしいホット・カイピリーニャ(カクテルの1種)もあります。このグリューヴァイン屋さんは、現所有者のブルーノ・シュメルターさんで8代目、毎年この場所に設置されているそうで、名実ともにデュッセルドルフのクリスマスマーケットのシンボルです。
巨大なおもちゃのようなクリスマスマーケットのシンボル。
旧市街への入り口
その他、市庁舎前など計6カ所で23日(火)まで毎日11時~20時、週末は21時までクリスマスマーケットを楽しめます。また、今年は地下鉄工事のため出店を禁止されてしまったシャドウ通りに代わって、市立劇場前のグスタフ・グリュントゲンス広場(Gustav- Gründgens-Platz)が新しく加わりました。工事中の看板や柵のせいで場所がわかりにくいなど、オープン前から物議を醸していた場所ですが、あまり混んでいないのでじっくりお買い物をしたい人には穴場かもしれません。
もう1つ、注目すべきイベントはクロスカントリースキーのワールドカップ。第4アドヴェントにあたる21日(日)、22日(月)の2日間、ライン川沿いで開催されるこの大会には世界中からクロカンスキーヤーたちが集まります。
シナモンや柑橘系果物で作られたリースやハート型の飾り
お米の名産地出身のため、日本酒をこよなく愛する。せっかくヨーロッパの真ん中にいるのだからビールやワインなどにもテリトリーを拡大し、世界の酒を語れる素敵なレディになるのが夢。座右の銘「酒は飲んでも呑まれるな」