ジャパンダイジェスト

ブリギッテ・ファッションショー

ドイツにいる女性の10人に1人が読んでいるという女性誌『Brigitte』のファッションショーが1月末、市内のイベントホールで開催されました。せっかくモードの町、デュッセルドルフに住んでいるのだから、この機会にドイツのファッション事情も知っておこうと思い、見に行ってきました。

真っ赤なライトがモダンかつ幻想的な雰囲気を醸し出す会場に入ると、中にはすでに大勢の人たち。よく見ると皆、細身で背が高く、オシャレな格好をしています。「さすがファッションショー」と、感心していると幕が開き、皆が一斉にキャットウォークを囲みました。最初に挨拶したのはブリギッテの編集長、アンドレアス・レバート氏。彼は冒頭で、「愛とは何か――それは、ほかの人にありのままの自分を見せること。自信を持って自分を見せるという意味では、モードも愛の1つと言えます」と、熱く語っていました。

ノリの良い音楽とともに12人の女性モデルが颯爽と登場し、いよいよショーがスタート。最初はモデルの美しさ、スタイルの良さに目を奪われましたが、次第に肝心のファッションに関心が向きました。今回紹介されたのは、今年の春夏トレンド。「フラミンゴ・アイランド」や「アフリカン・ボヘミアン」などのテーマごとに構成されていて、シルク素材のラフな服装から、ビシッときまったスーツスタイル、民族衣装を彷彿とさせるカラフルでエキゾチックなものまで、その充実ぶりはまさに圧巻でした。

ブリギッテ・ファッションショー
編集長のレバート氏(中央)とモデルたち

ブリギッテ・ファッションショー
「オリガミ」のパフォーマンス

中でも印象深かったのが、白い衣装に身を包み、頭上に折り紙のような鶴や花の飾りを乗せて舞った「オリガミ」。モデルがパフォーマンスをしながら見せるという、観客を飽きさせない工夫が施されていました。

2年に1度、国内の主要都市を巡回するこのファッションショー。デザイナーが手掛けるものではなく、ブリギッテの編集部がその年のトレンドを綿密に調査した結果が披露されるそうです。奇抜すぎず、「これなら自分も着てみたい」と思える、親しみの持てるショーでした。

ブリギッテ・ファッションショー
白黒のしま模様の水着には、アンティーク調の帽子でアクセント

編集部 Y
平均的なドイツ人男性と並ぶと目線が腰の辺りに来る程度の身長で、ドイツでは大人用の服を買えない。来独当初は相当傷ついたが、今では真っ先に子ども服売り場に向かうほどに。「日本人は子どもっぽく見られる」という定説を逆手に取る賢さも身についた。
 
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