ジャパンダイジェスト

年に3度しか味わえない限定ビール

この街が誇る地ビール「アルトビア(Altbier)」の老舗醸造所シューマッハー(Schumacher)本店の前の歩道は、9月20日夕方、ビールグラスを手にした人たちで溢れかえっていました。実はこの日、年に3回しかお目にかかれない特別なビール「ラッツェンビア(Latzenbier)」が販売されたのです。

店の外
店の外まで溢れ出た人々

口当たりがマイルドで消化に良いと言われるこのビール、通常のアルトよりホップとモルツを多く使って造られるそうで、アルコール度数も5.5%と高め。歩道に簡易トイレが設置されるほどの大盛況でした。店の外でさえそんな状態ですから、もちろん店内は人、人、人の山。なんとか席を確保し、いざ注文。でもこの日、ビールは「ラッツェンビア」しか飲めません。

中庭でジャズの演奏があると聞いていましたが、実際はオクトーバーフェストのようなお祭り状態で、1度入り込んでしまうと身動きできないほど。まるで、朝8時代のJR山手線のような混雑ぶりです。強く手を引いてもらっても、少しも前に進めないのですから。でもそんな中、みんな手にラッツェンビールを持ち、飲めや歌えやの大騒ぎ。

バンド演奏
.中庭ではバンドが盛り上げる

残念ながら、こんなに陽気で楽しいラッツェンビールが飲めるのは、1年のうち、3月、9月、11月の第3木曜日だけ。次回は11月15日です。あと3カ月も待たなければいけないのか、と意気消沈していたら、同じテーブルに座っていた老夫婦から朗報を得ました。ほかの醸造所でも同じようなビールを期間限定で造っているそうで、ウーリゲ(Ürige, Heinrich-Heine-Platz 1)では10月16日に同じようなビールが販売されるとのこと。こちらは年に2回、1月と10月の第3火曜日で、「シュティッケ(Sticke)」と呼ぶのだとか。アルコール度数はなんと6%。9月のラッツェンビールを逃してしまった人、10月16日にウーリゲで味わってみては?ちなみに、ツム・シュリュッセル(zum Schlüssel)でも綴りは違いますがStikeと呼び、年に2回、3月と10月の最後の水曜日に開催されるそうです。

エーヴァスベルク夫妻
“朗報”を教えてくれたエーヴァスベルク夫妻

編集部 R子
編集者歴もうすぐ10年。好きな3大名所は、オクトーバーフェストとレーパーバーンと冬のオホーツク海。もうすぐやって来る白い季節を楽しみに待つこの頃です。今冬の目標は 「氷のホテル」に泊まること。
 
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