フランクフルトのボルンハイム地区に今年6月、アロマサロン「Pieni Taika」がオープンしました。駅から徒歩5分のところにある隠れ家的なこのサロンを訪れると、代田里美さんが笑顔で迎えてくれます。今回初めて行ったのですが、友だちの家に遊びに来たような安心感がありました。
完全予約制の自宅兼サロン
代田さんは、ドイツ生活の疲れや寒さから来る冷えなどで心身の不調があった時に、日本でアロマと出会って癒された経験があるのだとか。そこから精油に興味を持ち始め、何度も一時帰国しては本格的に精油について勉強し、専門的な知識を学んだそうです。ご自身の経験をもとに、同じように精油を通してドイツで頑張る人たちをサポートできればという思いから、このサロンを開業しました。
まずは当日の体調などを聞いてもらいながら、それに合わせた精油を選んでいきます。トリートメントに使う精油は全て高品質なもので、気になった種類の香りを試させてもらいながら、その日の体調や気分に合う精油を何本か選びます。トリートメント用のオイルは毎回その場でブレンド。私はリフレッシュやデトックス効果のある精油を混ぜたものをボディーオイルに、柑橘系の精油をディフューザーに選んでいただきました。直接肌につけると同時に、香りとして楽しむこともでき、それぞれの効用をうまく取り入れられます。またオプションとして、蒸気の上に座って身体を温める「よもぎ蒸し」を受けることもできるそうです。
質の高い精油を相談しながら選びます
アロマトリートメントでは、専用のベッドにうつ伏せになり、精油を配合したアロマオイルを順番に体に染み込ませるように広げていきます。マッサージというと力強く揉むイメージですが、こちらの施術ではゆっくりと撫でるように、オイルを全身に行き渡らせます。オイルをつけてすぐにお腹がゴロゴロと動いていくのが感じられ、さらにトリートメントが進むに従って全身が深くリラックスしていきました。アロマの香りとマッサージ、サロンに流れる穏やかな音楽が相まって究極の癒し時間に。知らない間に溜まった疲れが解きほぐされていき、心身ともに健やかになるのを実感できました。
専門知識と精油で癒しを届ける代田里美さん(実際の施術時にはマスク着用)
トリートメント後には、季節に合わせたお茶を提供していただきました。サロン名の「Pieni Taika」とは、フィンランドの言葉で「小さい魔法」を意味するそうです。たった数滴の精油の入ったオイルで、これほどまでに良い効果があるのはまるで魔法のようだと感じたことから、この名前を付けたのだとか。ここでの時間は、まさに魔法のように自分を労れる素晴らしいひとときでした。ロックダウンが明けて、サロンが再開した暁には、皆さんもぜひ、この小さな魔法を体験されてみてはいかがでしょうか。
Instagram:aroma.pienitaika
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2003年秋より、わずか2週間の準備期間を経てドイツ生活開始。縁もゆかりもなかったこの土地で、持ち前の好奇心と身長150cmの短身を生かし、フットワークも軽くいろんなことに挑戦中。夢は日独仏英ポリグロット。 Twittter : @nikonikokujila