Hanacell

幼児サークルで夏祭り

ハンブルクですでに15年近く活動を続けている「赤ちゃん&幼児サークル」。月1回、市西部のオトマーシェン(Othmarschen)地区で開かれているこのサークルは、慣れない外国での妊娠、出産、子育てに奮闘している日本人の若いお母さんたちにとって大切な出会い・交流の場となっています。もともとはご自身がドイツ人と日本人とのハーフであり、両言語を操る1人のお母さんが、子どもたちにも日本語を覚えてほしいと、日本人の子どもたちとそのお母さんたちを招いたのがきっかけでした。

その後、回を重ねるうちにこのサークルは、子どもたちにとっては同じ年頃の日本のお友だちと遊ぶことにより、日本語と社会性を身につける場に、またお母さんたちにとっては子育てに関する情報交換の場へと発展しました。現在は、妊婦さんから参加できる赤ちゃんサークル(1歳半くらいまで)と、しっかり歩き始めてから3歳になるまでの幼児サークルとに分かれており、毎月交代で集会が行われています。

ドレスデン
手作りの花笠を持って花笠音頭

この幼児サークルで数年前から年に1度、「夏祭り」が開かれるようになりました。「日本の季節の行事を子どもたちにも経験させてあげたい」というお母さんたちの願いが発端です。日本舞踊の先生を招待し、浴衣や甚平を着て東京音頭や花笠音頭を踊ります。その日にならないと天気のわからないハンブルクですが、今年は爽やかな晴天に恵まれ、庭の芝生の上で、みんな見よう見まねで楽しく踊っていました。お母さんたちは「間違ってはいけない」とかなり真剣な表情でしたが、音楽に合わせて身体を動かすことが大好きな子どもたちは、その場の雰囲気を楽しんでいました。普段のサークルでも毎回、音楽を使って身体、感覚、知性を養う教育「リトミック」が実践されています。お別れの前には絵本の読み聞かせタイム。いつもは部屋の中で行われますが、この日は絵本も青空の下で読まれました。

赤ちゃんサークルでは、おむつ交換台や赤ちゃんを寝かせておくためのマットレスも用意されていて、子ども連れではなかなか外出しにくいお母さんにも安心です。妊婦さんも、出産時の様々なアドバイスを先輩ママから受けることができます。3歳になると子どもたちは幼稚園に行くようになり、幼児サークルを卒業していきます。子どもたちはどんどん成長し、メンバーは常に変化していきますが、サークルが続けられていることにより、ハンブルクのお母さんたちはどれだけ助かっているでしょう。

お問い合わせ:
茂木薫さん Tel. 040-31793595

ドレスデン
お部屋の中にはおやつと飲み物が用意されています

井野さん井野 葉由美(いの はゆみ)
ハンブルグ日本語福音キリスト教会牧師。イエス・キリスト命。ほかに好きなものはオペラ、ダンス、少女漫画。ギャップが激しいかしら?
 
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