ジャパンダイジェスト

写真展 “Was ist wichtig?”

ここ、ハンブルクでは人口の約15パーセントが外国人と言われています。ドイツ全体から見ても、比較的外国人の多い地域です。でも今日では、異なった文化・言語・宗教的背景を持った人々が1つの地域に住むということは、都市、国という単位を超えて、EUという欧州大陸規模での関心事であり、問題になってきました。

“Was ist wichtig?”-ハンブルク中央駅から5分程歩くと、Haus der Photographieという建物があります。その建物で、現在、この文字が掲げられた大きな幕を目にする事が出来ます。この建物では主に写真展が開催されているのですが、現在変容する欧州連合(EU)をテーマにした写真展、“Was ist den menschen wichtig?” が開かれています。

Was ist wichtig?

現在、ドイツを含めた27カ国が、自由と民主主義、そして法治国家という共通の価値観とベースに基づいてEUを形成しています。しかし、これは同時に様々な異なった文化・言語を持ち、また異なった宗教的背景を持った人々が共存するということです。こういった多様な価値観が混在する中、「一体、大切なものは何か?ヨーロッパの価値とは何か?」という問いが生まれ、これに対して、それぞれ異なったバックグラウンドを持った、ヨーロッパの写真家3人がこの問いに対する答えを探求しました。そして、彼らがそれぞれ出した答えが、この写真展なのです。(http://www.wasistwichtig.eu)

展内は、とても広々とした空間であり、彼らの写真が多く飾られています。これらの写真を通して、問いに対する3人の各々の答えをじっくりと解釈することが出来ます。みなさんも、ハンブルクへ来た際にはこの写真展へ足を運び、彼らの写真を通じて、自分なりの答えを探ってみてはどうでしょうか。

Was ist wichtig?

保田さん保田理恵(やすだりえ)
去年の夏から、交換留学生と してハンブルク大学で勉強中。日本では、東京の大学で政治学を学ぶ。学生ならではの視点で、ハンブルクのあれこれを紹介します。
 
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