ジャパンダイジェスト

ハンス・フンメルを探せ

皆さんは、写真の天秤をかついだ男性の像が何かご存知でしょうか?これは、ハンブルクのマスコットで、「ハンス・フンメル(HANS HUMMEL)」という名前です。恥ずかしいことに、友人から教えてもらうまで、私はこのマスコットに全く気がつくことなく、街を歩いていました。しかし、彼の存在を知ってからというもの、色々な場所でこれらを見かけることがあり、新しい場所で発見するたびに、少し嬉しくなったりもします。

ハンス・フンメル
これがハンス・フンメル

では一体、この「ハンス・フンメル」の正体は?彼についての物語を少し紹介してみたいと思います。ハンス・フンメル(1787~1854)は実在の人物で、水汲みを業とするとても無愛想な人として知られていました。そのため、“フンメル・フンメル”というあだ名で、子供達にからかわれていたそうです。しかし、肩からかけているバケツがとても重く(30キロに達したともいわれる)、彼は自分をからかう子供達を捕まえることが出来ませんでした。そして、唯一彼が出来たことが、“モース・モース(Mors Mors)“(=ハンブルク方言でモースは尻の意味)と言い返すことであったといわれています。この“フンメル・フンメル、モース・モース”というやり取りは、ハンブルクの挨拶として、今日まで残っているそうです。

2004年、芸術家たちによりペイントされたフンメルの像が100体作られ、ハンブルクの大通りに展示されたそうです。そして昨年、これらは競売に掛けられ、その多くが個人の所有物となっています。しかし、まだ市が所有しているものもあり、それらが中心部のいくつかの場所に残っているのです。私は10カ所で発見することができました。皆さんも、このマスコットを探しながらハンブルクの街を散策されてはいかがでしょうか。

最後に。約4カ月間、「私の町のレポーター」ハンブルク編を担当させて頂きました。ハンブルク大学での交換留学期間を終えるため、私の執筆は今回が最後となります。お読み頂いた方々、どうもありがとうございました。

ハンス・フンメル
建物の上にもいました

保田さん保田理恵(やすだりえ)
去年の夏から、交換留学生と してハンブルク大学で勉強中。日本では、東京の大学で政治学を学ぶ。学生ならではの視点で、ハンブルクのあれこれを紹介します。
 
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