私の街のレポーター キール Kiel

シュレスヴィヒ＝ホルシュタイン州の州都であるにも関わらず、キールについてはよくご存じない方も多いのではないでしょうか？

キールはキール湾に面した港町で、造船所があったりヨットレースが開催されたりと、昔から船とゆかりのある街として栄えてきました。また、北欧への玄関口でもあり、毎日スウェーデン、ノルウェー行きのフェリーがこの街から運航しています。その出発の汽笛を聞けば、今何時かが分かるほどです。

そんなキールでまずご紹介したいのは何と言ってもキール湾です。汽船が運航していますから（冬期間は運休）、それに乗って湾内を巡るのも楽しいですし、天気の良い日には湾沿いを散策するのもオススメです。（海なのに不思議と潮の香りがしないのです！）

キール湾の眺め

キール中央駅を出ると、すぐ目の前にキール湾の終点が見えます。そこからさらに湾沿いをＫunsthalleの方まで行くと遊歩道があり、湾や海に浮かぶヨット、桟橋に停められた大小様々な帆船などを眺めながら、のんびり散策することができます。

湾内を航行している汽船

途中には水族館があって、外から愛嬌あるアザラシたちを見ることができます。週末には、カヌー・ポロの試合やボートレースが行われることもあります。さらに歩くと、州議会議事堂の立派な建物が現れます。議事堂の湾に面した部分は全面ガラス張りになっており、運が良ければ（？！）議会の様子を外から観察することもできます。

歩き疲れたら、政府関係者も立ち寄るという議事堂横のカフェ「LOUF」で海を眺めながら一休みするのも良し、芝生やベンチ、あるいは桟橋に寝転がって昼寝や読書をするのもいいでしょう。気持ちの良い海風に吹かれながらの散策を楽しんでみませんか？そうそう！船の街だけにキールでは大抵いつも風が強く吹いており、傘をさしてもすぐに壊れてしまうので、雨の日にはレインコートを着て歩かれることをオススメします。

州議会議事堂