ジャパンダイジェスト

年に一度の楽しみクリスマス・マーケット

今年もまたクリスマス・マーケットの季節がやってきました。ドイツそして世界中のあちこちの都市の広場をにぎやかにする行事を、私も娘たちも毎年楽しみにしています。ライプツィヒのクリスマス・マーケットの歴史は1458年までさかのぼり、ドイツ国内で2番目に古いと言われています(最古はフランクフルト)。中心市街地には250店以上が出店し、暗くて寒い日々に温かい空気をもたらしてくれます。

11月22日の初日はブルクハルト・ユング市長のあいさつに始まり、26日にサンタクロースがやって来ました。このサンタさんとは12月23日までのおよそ1カ月間、毎週水曜から日曜の夕方4時から45 分間の面会時間が設けられ、お話をしたい子どもたちが大勢集まってきます。ハイライトとなるのは12 月17日午後4時、民族衣装に身を包んだ450名以上が約200名の音楽団と共に中央駅前を出発するパレードです。

メイン会場のマルクト広場
メイン会場のマルクト広場

メイン会場となるマルクト広場には、毎年巨大なクリスマスツリーが立てられ、期間中には本物の羊たちまで現れます。さらにプロのオーケストラから趣味の音楽家、小学生の子どもたちのコーラスなど、12月22日まで毎日のように様々なプログラムが繰り広げられます。出店しているのもホットワインやワッフルなどの飲食系にはじまり、ロウソクや窓飾り、子どものおもちゃ、鉄道模型まで多種多様です。通りの角には大小のメリーゴーランドが設置され、子どもたちと何度行っても飽きることがありません。

クリスマス・マーケットの入り口<
クリスマス・マーケットの入り口

また、オペラ座とゲヴァントハウスが向かい合うアウグストゥス広場には、「フィンランドのクリスマス村」が設けられ、本場の丸太小屋が出現します。焚き火で薫製される魚が完成を待つ横には、工芸品や布製品、サウナやスパの関連商品、お菓子、はちみつ、お酒など普段は目にしないフィンランド直送の物品が並びます。

ライプツィヒのクリスマス・マーケットには昨年、180万人が訪れ、30万リットルのホットドリンクを飲み、50万本のソーセージと15トンの魚、8トンの煎りアーモンドとナッツを食べたそうです。さて、今年も白い息を吐きながら我が家もクリスマス・マーケットに通う日々です。みなさんのお住まいの都市ではいかがですか。

www.leipzig.de/weihnachtsmarkt

ミンクス 典子
ドイツ建築家協会認定建築家。福岡県出身。東京理科大学建築学科修士課程修了後、2003年に渡欧。欧州各地の設計事務所に所属し、10年から「ミンクス・アーキテクツ」主宰。11年より日独文化交流拠点ライプツィヒ「日本の家」の共同代表。
www.djh-leipzig.de
 
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