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旅ールのすすめ - ビールに会いに旅に出よう

山片 重嘉コウゴ アヤコ 1978年東京生まれ。杏林大学保健学部卒業。ビール好きが高じて2008年から1年半、ミュンヘンで暮らす。旅とビールを組み合わせた“旅ール(タビール)をライフワークに世界各国の醸造所や酒場を旅する。ビアジャーナリストとして『ビール王国』(ワイン王国)、『ビールの図鑑』(マイナビ)、『Coralway』(日本トランスオーシャン機内誌)など、さまざまなメディアで執筆。 www.jbja.jp/archives/author/kogo

バルト海のリゾート地で飲むワンランク上のバルトビール

バルト海に浮かぶドイツ最大の島、リューゲン島は、ドイツ屈指の高級リゾート地として知られている。島はドイツ本土と2.5メートルの橋で繋がっており、本土のシュトラールズントから島の観光拠点になる街ビンツまでは、快速列車REに乗って50分ほどだ。美しい砂浜と、白亜の切り立った崖。国立公園にも指定されている豊かな自然には野生動物も多数生息。ダイナミックな自然と高級リゾート地としての品格とを兼ね備えたリューゲン島は、旅慣れた人たちも憧れる保養地だ。

ビンツの海岸線に沿って、お城のような高級ホテルやオープンカフェが並ぶ。遊歩道から階段を降りると、砂浜の海岸。バルト海の水は夏でもひんやりと冷たい。海水浴を楽しむというよりも、籠型のベンチ(Strandkorb)をレンタルして、本を片手にのんびりと過ごすのがこの街での楽しみ方だ。

リューゲン島に来たら、やはり島で造られたビールを試したい。「Rügener Insel-Brauerei」は島の自然を大切にしている醸造所。国際的な環境保全団体であるWWFとパートナーシップを結び、島の動植物の保全活動を行っている。ボトルのナチュラルペーパーに描かれているのは、島に生息する生き物。この醸造所は無加工のホップを丸ごと使用。発酵方法も特別で、オープン発酵タンクで1次発酵、熟成タンクで2次発酵、さらにボトル内で3次発酵をさせることで、滑らかな舌触りのビールを造り出している。

vol.32
Baltic Stout

Baltic Stout

 
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