Dresden地元の人々が行き交う、温かなマーケット
こぢんまりとしていて温かみがあるのが、ドレスデンのマーケットの特徴。産地直送の食材から旧東ドイツ時代の雑貨、そして地元の人々との交流といった、ドレスデンならではのおすすめ市をご紹介します。
年間を通して毎土曜日に開催されるエルベ蚤の市は、その名の通りエルベ川沿いの河原に露店が立ち並び、さまざまな人が行き交うにぎやかなマーケットです。置物、家具、本、衣類、レコード、食器、アクセサリーなど、主に雑貨が並び、中には旧東ドイツ時代、チェコやポーランドの品まで見つけることができます。機械の一部や工具、自転車も並び、足りない物を探す地元の人も多く訪れます。おすすめは、この土地生まれの古い食器や伝統工芸品でしょう。毎日使う食器では、アンティークなものが必ず見つかります。ザクセン伝統工芸品である木工細工もあちらこちらに紛れており、掘り出し物に出会えることでしょう。夏場にはお店の数も増え、エルベ川の景色を楽しみながらぶらぶらと歩くのも楽しいです。軽食やアイスクリームを売る屋台も出ているので、散歩がてらに立ち寄れます。
食材を扱った市民の台所としてのマーケットでおすすめは、毎金曜日開催のザクセンマルクト・リングナーアレーです。肉、魚、野菜、パン、乳製品、卵からハーブまで、ほぼすべてのおいしい食材が手に入ります。おすすめは、焼き立て窯出しパン、マッシュルーム、卵です。いつも行列ができている大人気のパン屋では、毎日の食卓パンが数十種類並び、ケーキやクッキーも売られています。風味の豊かなマッシュルームや、産地直送の大玉で黄身の濃い卵は新鮮そのもの。出店する人々もほとんどが地元ザクセン州内から来ており、会話も弾みます。
ランチにおすすめのマーケットもあります。ノイシュタット地区のアラウンプラッツ市には軽食のスタンドと新鮮な食料品の店が立ち並びます。昼食時は周りの事務所などで働く人々やベビーカーを押す人たちが、お腹を空かせて集まってきます。スープやカレー、サンドイッチなど温かな軽食が手ごろな価格で食べられ、若い人たちにも人気です。おすすめは、空色のかわいらしいコーヒースタンド。フェアトレードかつ環境に優しい栽培方法で育てられた豆を、じっくりと煎っています。この香り豊かなコーヒーでほっとするひと時をどうぞ。(Text&Photos:勝又友子)
- エルベ蚤の市(Elbeflohmarkt)
An der Albertbrücke, 01307 Dresden
土曜8:00~14:00
www.elbeflohmarkt.de -
ザクセンマルクト・リングナ-アレー(Sachsenmarkt Lingnerallee)
Lingnerallee, 01069 Dresden
金曜8:00~ 16:00 -
アラウンプラッツ市(Wochenmarkt auf dem Alaunplatz)
Auf dem Alaunplatz, 01099 Dresden
木曜9:00~16:00、土曜9:00~ 13:00 - 私の街のレポーター:ドレスデン