ジャパンダイジェスト

「私の街のレポーター」が推薦!
ドイツ各地のマーケット

寒い冬も終わり、待ちに待った暖かい季節の到来です。外に出かけたくなるこの時期、マーケットに足を運んでみるのはいかがでしょうか?弊誌にてその地域に根付いた情報を紹介している街のレポーターたちが食材マーケットはもちろんのこと、アンティーク市など、バラエティ豊かなおすすめマーケットをピックアップ。その街を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

※日時が変更になる場合もございますので、お出かけの際にはあらかじめご確認ください。

Hamburg観光地としても人気が高いフィッシュマルクト

ハンブルク
元祖フィッシュマーケットでは、さまざまな種類の魚が売られている
ハンブルク
トロピカルフルーツ満載の果物かご
ハンブルク
魚競売会場跡のライブハウス

毎週日曜日の早朝から始まるフィッシュマルクトは、どの観光ガイドブックにも必ず載っている、港町ハンブルクならではの定番マーケットといえます。1703年から始まったそうで、もともとは、その名の通り、ハンブルク港に水揚げされてくる魚の競り市だったとのこと。今は魚だけでなく、野菜や果物、お土産物の露天市場ともなっています。

ハンブルク港の船着き場からエルベ川に沿って西に向かって10分ほど歩くと、フィッシュマルクトのにぎやかな呼び込みの声が聞こえてきます。昔の日本の青果店や鮮魚店の市場さながらな雰囲気が、フィッシュマルクトの大きな特色でしょう。ある方々には懐かしい雰囲気でしょうし、スーパー・マーケットしか知らない世代には、新鮮に映ることと思います。魚は、ドイツらしくスモークされたものもありますが、普通のマーケットでは見ないような種類の新鮮な魚が売られています。お客さんたちは、日常の買い物に来る人々というより、ほとんどが観光客のようでしたから、初めて目にする魚介類がたくさんあったことでしょう。今回私も、日本でもほとんど見かけなくなったマテ貝をドイツで初めて見ました。一番の人だかりは、フィッシュ・サンドイッチの屋台。みなさん朝早くから出て来ていますので、揚げたての魚やイカをパンにはさんで、ここで朝食というわけです。

ほかに面白いと思ったのは果物かごです。日本では果物かごをお見舞いに持参するという文化がありますが、それを彷彿させるような果物かごが売られていました。さまざまな種類のトロピカルフルーツがかごに山盛り10ユーロ、15ユーロという値段で、かなりのお値打ち価格です。「自分で好きな種類を詰めて良いよ!」という屋台もありました。

フィッシュマルクトの西の端は、かつて魚の競売が行われていたホールです。ここは今ではライブハウスとなっており、日曜の朝早くから、ガンガンの大音響でライブ演奏がなされています。ショッピングの後、ここでライブミュージックを聞きながら過ごす人も多いようです。ビアホールのような雰囲気で、ベンチに座って手軽に屋台料理をつまむ人から、階上のレストランで豪華なブランチを楽しむ人まで、さまざまです。フィッシュマルクトは夜の歓楽街からも近いので、夜通し遊んだ人々が、ここで朝食をとって帰るということもあるようです。ときには身動きが取れないほど観光客が集まる場所なので、行かれる方はスリにはご注意ください。(Text & Photos:井野 葉由美)

 
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