ジャパンダイジェスト

新スポット 「アレクサ」誕生

7月にこのコーナーで取り上げた、 アレクサンダー広場に建設中の巨大ショッピングセンター「Alexa(アレクサ)」が12日にオープンしました。初日の模様を紹介しましょう。

Sバーンのアレクサンダー広場駅から徒歩約3分。バラ色の外観が特徴のアレクサは、新しい物好きのベルリーナーで賑わっていました。風変わりなモニュメントが立 つ入り口から中に入ると、そこは吹き抜けのホールになっています。真横に並ぶ家電チェーン店「Media Markt」の前は、入場制限がかけられるほどのすさまじい人の波で、びっくりするばかり。

アレクサ
内部はレトロな雰囲気

さて、右も左もわからないので、とにかく中を歩いてみることにしました。地下は大きなスーパーとドラッグストア、地上階から2階まではあらゆる種類の店舗がぎっしりと並び、最上階には家族向けの「キンダーシティ」とベルリンの街並みを模型で再現した大型レイアウト「LOXX Miniatur Welten」という二つのアミューズメント施設(有料)が並んでいます。

アレクサ外観
ピンクの外観が目印

まず内装が非常に凝っているのに驚かされました。床はカラフルな模様で彩られ、1920年代のデパートをイメージしたというコンセプト通り、至るところに当時の写真が並び、柱や細かな装飾に至るまでレトロな雰囲気が醸し出されています。建物について「悪趣味」という批判も少なからずあるようですが、私は見て回るだけでもなかなか楽しめました。ただ、店内がとにかく広いこと・・・・・・。並ぶ店舗自体には特に新鮮味が感じられず、ひと通 り回り終えたころには、くたくたになっていました。

この10年で、ベルリンには数多くの大型ショッピングセンターが造られています。今後もヴィルマースドルフ、シュテーグリッツ、東駅などに予定されているそうですが、ハンブルクやデュッセルドルフなどに比べて市民の購買力が低いベルリンでは、明らかに過剰という見方もあります。古さと新しさが同居するアレクサで、そんな現実が念頭をよぎりました。

 
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中村さん中村真人(なかむらまさと) 神奈川県横須賀市出身。早稲田大学第一文学部を卒業後、2000年よりベルリン在住。現在はフリーのライター。著書に『ベルリンガイドブック』(学研プラス)など。
ブログ「ベルリン中央駅」 http://berlinhbf.com
守屋健(もりやたけし)
ドイツの自動車、ビール、そして音楽に魅せられて、2017年に渡独。現在はベルリンに居を構えるライター。健康維持のために始めたノルディックウォーキングは、今ではすっかりメインの趣味に昇格し、日々森を歩き回っている。
守屋 亜衣(もりや あい)
2010年頃からドイツ各地でアーティスト活動を開始し、2017年にベルリンへ移住。ファインアート、グラフィックデザイン、陶磁器の金継ぎなど、領域を横断しながら表現を続けている。古いぬいぐるみが大好き。
www.aimoliya.com
佐藤 駿(さとう しゅん)
ドイツの大学へ進学を夢見て移住した、ベルリン在住のアラサー。サッカーとビールが好きな一児のパパです。地元岩手県奥州市を盛り上げるために活動中。
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