私の街のレポーター ミュンヘン München

7月に毎年恒例のヤーパンフェストを訪れた時の話です。地下鉄の中で眠ってしまった5歳の娘を抱きかかえて、オデオンスプラッツ駅から英国庭園のお茶室まで、徒歩15分の距離をどうやってたどりつけばいいのか、私は途方に暮れていました。

でも、神様って日頃の行いをちゃんと見てくれているのですねぇ～。ホーフガルテンに入ってすぐ左手に偶然、天の助けを発見！それは最近、ミュンヘンのマリエンプラッツ周辺や英国庭園でよく見かける自転車タクシーこと「力車タクシー」でした。

英国庭園で見かけた力車タクシー

このタクシーの運営会社「リクシャ・モバイル（RIKSCHA MOBIL）」のサイトによると、1997年以来ミュンヘンの街を走っているとのこと。2人まで乗車可能で、料金は1人当たり2.40ユーロから。グループで走ったり、観光ツアーをしたり、結婚式のようなイベントに使ったりと、様々な生活シーンで活用されているようです。ただ、ミュンヘンのタクシー業界は「客を捕られた」という理由で不満顔なようです。それだけ「力車タクシー」が大人気ということなんでしょうね。

自転車タクシーは、ベルリン、デュッセルドルフ、ハンブルクなどにもあり、なんと2002年には「ベロタクシー」という名前で京都に初上陸。現在では大阪、広島、名古屋など、日本の10都市で営業運行されているとか。

初めて力車タクシーに乗った私の感想ですが、自然の風や光を肌に受け、美しいミュンヘンの風景も楽しむことができて、想像したよりも快適な乗車体験でした。まさに時間がゆっくりと流れていく感じです。乗車してすぐに目を覚した娘も、キャーキャー大騒ぎしていました。

「力車タクシーは日本にもあるんですよ」と、ちょっとイケメンの運転手さんに説明すると、感激して私と娘の写真も快く撮ってくれました。環境に優しくて、近距離の移動にはとっても便利なこの力車タクシー。あなたも一度乗ってみませんか？

［RIKSCHA MOBIL］
www.rikscha-mobil.de

イケメンの運転手さんに見とれています