ジャパンダイジェスト

30周年記念ミュンヘン日本人会新年会

1979年3月に発足したミュンヘン日本人会が、今年創立30周年を迎えました。15年前から日本人会の会員で、役員を務めたこともある私は、ホテル「ヒルトン・ミュンヘン・シティ」のシュトラウスの間で行われたその記念すべき新年会に娘を連れて参加したのでした。

「1月1日」をみんなで斉唱し、華々しく新年会が始まりました。石川会長の開会の辞、在ミュンヘン総領事館の小菅総領事の祝辞、そして日本人会功労賞の授与と、新年会は和やかに進んでいきました。その後、日本人サークル「たんぽぽ」による和太鼓とフルートの絶妙なハーモニー、ミュンヘン日本人会女声コーラス部の美しい歌声、同日本語補習授業校幼稚部と小学部有志による楽しいお遊戯、ピアノソロの優雅で迫力ある演奏、琴とバイオリンの心響くアンサンブルなど盛りだくさんのプログラムが続きました。特に私にとっては、和楽器と洋楽器が奏でる美しい音色は衝撃的で、とても新鮮でした。

お琴とバイオリンのアンサンブル
お琴とバイオリンのアンサンブル

休憩時間は美味しいケーキを食べて、鏡割り枡酒に舌鼓み。サロン風の贅沢な室内楽アンサンブルで後半が始まり、とても有名なヨーデル歌手の石井健雄氏がプログラムの最後を飾りました。高校時代に独学でヨーデルを学び、73年に訪欧した石井氏。諦めずに夢を追い続けたエピソードは感動的でした。だからこそ、彼は一流のエンターテイナーなのかもしれません。

その後は、里帰り日本往復無料航空券や豪華なお食事券が当たるジャンボ福引きで盛り上がり、山本副会長の閉会の辞、石川会長の手締めで新年会が終了しました。石川会長の挨拶の中で、印象に残った言葉があります。「ドイツ国内の他の日本人会と手を繋いで、正しい日本の文化をドイツ人に伝えていくことが、日本人会の大切な使命です。国際結婚のような半永住組と、1年未満で日本に帰る組、そして3~5年の駐在組の3層が持つ様々な興味、要望を満足させるのは大変難しいですが、これも日本人会の大切な仕事だと思っています」

会長の話を聞いて、日本人会の存在が来独して心細かった私を慰めてくれていたことを思い出しました。そして、久しぶりに参加した新年会は満足度120%で、私も娘もミュンヘン日本人会に大感謝の1日になりました。

リンクは http://japanclub-munich.de/

鏡開き
鏡開き(1番右が石川会長で、その隣が小菅総領事)

ミュンヘン日本人会女性コーラス部
ミュンヘン日本人会女性コーラス部

ゲッベルみどり
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/
 
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