ミュンヘン中央駅から30分ほどSバーンで南下すると、ミュンヘンの高級住宅街で、なおかつ週末に過ごすには絶好の美しいリゾート地として知られるシュタルンベルク湖が見えてきます。この湖で毎年4月に3日間だけ行われる「シュタルンベルク湖の春の目覚め祭り」に、ふらっと1人で行ってきました。シュタルンベルク湖と言えば、ノイシュバンシュタイン城を建てたことで有名なルートヴィヒ2世が謎の死を遂げた場所でもあります。到着後、湖の周りを10分ほど散策。きらきらと輝く湖の水面を見つめながら、なんだか神妙な気持ちになってしまいました。
湖に浮かぶ、遊べる小島と訪問客で賑わう会場
「庭と芸術」をテーマにした祭りの会場は、晴天の最終日とあって、たくさんの来場者で賑わっていました。和やかな雰囲気の中、まずは会場全体を一通り見て回ることから始めました。ガーデニングの機械を説明するメーカー、ガーデニング用のデコレーションを展示するアーティスト、ビールやワイン、クレープを売る飲食店が立ち並び、家族連れや犬連れ、老夫婦が皆、思い思いに祭りを楽しんでいました。湖の浅瀬に足を浸して遊ぶ人たちの姿も見かけました。
芸術作品を通して見るシュタルンベルク湖
1番最初に足を止めたのは、イチゴやお花をモチーフにした陶磁器のデコレーションが並ぶお店。愛らしくて美味しそうな、本物そっくりのイチゴをおみやげに5つ購入しました。さらにしばらく歩いていると、「雪のアイス」という看板が見えてきました。何だろうと思って覗いてみると、なんとカキ氷が売られているではありませんか!といっても、氷は日本のようなカキ氷機ではなく、ステンレス製の削り器のようなもので削られていました。私はコーヒー味を食べたのですが、ひんやり美味しくて、アイデア商品だと感心しました。
次に、よく冷えたフランスの白ワインでほろ酔い加減になった私は、ついお財布の紐がゆるんで、リンゴの形をしたチョコレートとシナモン入りゴーフル(ワッフル)、お花の鉢を彩るための、ブリキで作られたカエルのお姫様のデコレーションも買ってしまいました。子どものための遊び場や庭に関するワークショップも数多くあり、大人も子どもも楽しめるお祭りだと思います。
一目惚れしたイチゴの妖精
大阪出身。1993年からミュンヘン在住。癒し系ドイツ人夫と、おちゃめな4歳半の娘との3人暮らし。ドイツの携帯電話ゲーム開発会社のQAマネジャー。ブログ 「中途半端でも大丈夫」を公開中。http://miamama.exblog.jp/