ジャパンダイジェスト

ランツフートのお城でガーデニング・フェア

晴れた夏の日、窓の外に広がる青空を眺めていると、「どこかへ出掛けたい!」という気持ちがうずきませんか?そこで今回は、ミュンヘンの北東約50kmに位置する、日帰りで行くのに最適な郊外の街ランツフート(Landshut)をご紹介します。

ガーデニング・フェア
トラウスニッツ城内で開催された
花がいっぱいのガーデニング・フェア

街へは、電車で1時間弱。見どころは、丘の上に建つ中世のお城「トラウスニッツ城(Burg Trausnitz)」とその庭園です。このお城は13 ~ 16世紀にかけて主要部分が建築された後、現在に至るまで丁寧な手入れが施され、今なお美しい姿を保っています。お城のビア・ガーデンからはランツフートの絶景を一望でき、街中を歩けば建物の装飾や中世の門、石畳の道などが歴史情緒を感じさせてくれます。また、イザール川沿いには散歩道やレストラン、カフェがあり、水のせせらぎを聞きながら穏やかな街の風景を眺めることもできます。

さて、この街では春秋のビール祭りやお城の祭り(Burgfest:7月8 ~ 10日)など、1年を通してさまざまなイベントが催されています。6月10 ~ 13日にお城で開かれたガーデニング・フェアに、私も出掛けてきました。ここでは地元の園芸家による自家栽培の植物が直売されるのですが、どれも手入れが行き届いていて価格もリーズナブルです。また、植物だけでなくガーデニング用品や小さな噴水、さまざまなデコレーション、絵画なども販売されていました。特に興味深かったのは、南国の浜辺にあるような、ヤシの木で作られた大きな庭用の天蓋付きベッド。「全天候型。冬でも置きっぱなしで大丈夫!」と紹介されていましたが、果たしてドイツの厳しい冬を無事に越すことができるのでしょうか? そして、おもちゃ箱のようにカラフルな小鳥のハウス。 1つ欲しくなりましたが、我が家には庭遊びが大好きな元気いっぱいの猫がいます。小鳥を危ない目に遭わせるわけにはいかないので、残念ですが諦めました。

お城から見下ろすランツフートの街並み
お城から見下ろすランツフートの街並み

もちろん、バラやクレマチス、ユリ、そして最近特に人気のアジサイなど、販売されていた花の種類も、その色や形のバリエーションも実に豊富。中にはポップコーンの香りがするというエキゾチックなものもありました。このほか、香りと実益を兼ねて楽しめるハーブ(Kräuter)類も充実の品揃えでした。私は赤い花が美しく、料理に使うこともできる「ヨハネスベア・サルビア」を買いました。

春夏秋と、ドイツ各地でガーデニング・フェアが開催されます。小旅行がてら、郷土色豊かなイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。

ランツフートの街情報
www.landshut.de

ドイツ各地のガーデン・フェアの情報
www.gartenblick.de/gartentermine.html

Y. Utsumi
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。
 
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