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暖かい季節になったドイツでガーデン・メッセを探索

ミュンヘンはこの春、観測史上最も暖かい4月に続き、5月も穏やかな晴れの日が多く、日中はTシャツで外出することもできるほどでした。冬の間は、寒さからついつい屋内で過ごすことが増えてしまいますが、晴れの日には日差しに誘われて屋外に出る時間がぐっと増えます。庭やテラス、バルコニーでの時間が増えると、花やハーブ、そしてガーデニング関係のデコレーションが欲しくなってきます。スペースや予算の問題で、何でも植えたり置いたりできるわけではないですが、アイデアを得るために、この時期に多く開催されるガーデン・メッセに行ってみることにしました。

今回行き先に選んだのは、ミュンヘンの西近郊にあるフュルステンフェルダー修道院(Kloster Fürstenfelder)でのガーデン・ターク(入場有料)です。今年の開催日はプフィングステンの週末でした。ガーデニング用や室内向けにバラなどの定番の植物のほか、アルプス地方の花や水生植物、盆栽、そして野菜やハーブの苗などがところ狭しと並べられています。そして彩りも鮮やかな陶器やガラス、金属や石製の各種デコレーションや、リゾートホテルの庭にありそうなパビリオン、スタイリッシュなテント、どっしりした木製の庭用家具などなど、ドイツらしい大型でしっかりした造りの庭用品が展示即売されています。出店者数は260とのことで、バイエルンでも最大級のガーデン・メッセではないでしょうか。 特筆すべきは、会場の広さと美しさでしょう。修道院の敷地と建物を広く使った会場は、いくつかのエリアに分かれ、回遊できるような設計になっているため見て回りやすいです。会場内には数カ所ステージが設けられガーデン・コンサートも開催されていて、ステージを囲んで軽食やカフェが提供されているので休憩にぴったり。そのほかにも、緑溢れる会場内には無料の休憩スペースが設けられています。無料で参加できる講習会のテーマは「居間としての庭」「庭用家具を手作りする」「実用植物を育てる」など、なかなか実用的で面白そうです。

修道院の広い敷地にガーデニング用品が勢ぞろい
修道院の広い敷地にガーデニング用品が勢ぞろい

素敵なデコレーションや植物たちの展示即売
素敵なデコレーションや植物たちの展示即売

この修道院は南ドイツ後期バロック様式の建築物で、起源は13世紀半ばにさかのぼることができるそう。その後、バイエルン王室の所有になったり、軍事施設や学校、警察関連施設として利用されたりした後、現在はフュルステンフェルドブルック群の市民のためのカルチャー中心地としての機能を担っています。建物中央に位置する聖母昇天教会の美しい装飾は一見に値しますし、近くを流れるアンパー川や市民公園などでゆっくり週末を過ごすのも楽しそうです。

修道院内の教会は、装飾が美しい
修道院内の教会は、装飾が美しい

郊外で開催されるガーデン・メッセは、美しいロケーションを持つお城や公園などが会場であることが多いので、散策するにも最適です。これからの季節、ぜひ足を運んでみてください。

ガーデン・メッセの開催カレンダー:www.gartenmessen.de/jahreskalender

Yoshie Utsumi
日独の自動車部品会社での営業・マーケティング部門勤務を経て、現在はフリーランスで 通訳・市場調査を行う。サイエンスマーケティング修士。夫と猫3匹と暮らし、ヨガを楽しむ。 2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。
 
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