今年5月11日(日)、リンデンミュージアムで「Japan-Tag Stuttgart 2025」が開催されることが発表され、日本文化に関心を持つ多くの人々の間で話題となっています。これまでデュッセルドルフやフランクフルトなど、ドイツ国内の主要都市で大規模な日本イベントが開催されてきましたが、シュトゥットガルトでは今回が初めての試みです。
リンデンミュージアムは中央駅からバスで5分のところにあります
会場となるリンデンミュージアムは、1911年に設立された欧州最大級の民族博物館です。アジア・アフリカ・アメリカ大陸・イスラム諸国などの美術品や儀式用具、生活用具など約16万点が収蔵されており、世界各地の伝統文化やその歴史を学ぶことができる博物館です。アジアブースには、とてもリアルな茶室が再現されていて、立派な茶道具の展示や茶室のつくりの説明などに足を止めるお客さんが多くいます。ここではシュトゥットガルト日本人会の表千家の茶の湯サークルや、地歌舞の教室が定期的に開かれていて、ミュージアムを訪れた人がその様子を見学していくことも多くあります。
居合道の演武は必見です!
今回のイベントはリンデンミュージアムの主催で開催され、在シュトゥットガルト日本国名誉領事事務所、シュトゥットガルト日本人会をはじめとする地元の非営利団体や関係者が多く協力しています。当日は、日本の伝統芸能や文化に触れられる多彩なプログラムが用意されており、来場者は書道や生け花、和楽器の紹介などのパフォーマンスを間近で見ることができます。さらに、日本食や和菓子を味わうコーナー、折り紙やけん玉などの伝統遊びを体験できるコーナーも設置され、子どもから大人まで楽しめる一日になりそうです。
日本茶室では表千家によるお茶会と地歌舞の舞台、ステージでは居合道の演武や剣道部のパフォーマンスが披露されるほか、シュトゥットガルトを拠点に活動する「轟 Todoroki Yosakoi」が大きな掛け声と踊りで会場を盛り上げます。さらに、イベント当日はコスプレイヤーも登場するのだとか。漫画やアニメのファン同士が言葉の壁を越えて交流するチャンスも広がりそうですね。夜には映画上映会があり、日本文化を満喫できるプログラムとなっています。
浴衣の着付け体験や発酵食品のワークショップなど、参加型のイベントも充実
私たち日本人にとっては、母国の文化を身近に感じられる貴重な機会となり、日本文化に興味を持つドイツの人々との交流の場としても大きな意味を持つイベントになりそうです。展示やワークショップは10時半~17時頃まで、その後は映画鑑賞会が予定されています(プログラムの一部は変更になる可能性があるので、ミュージアムのホームページで最新情報をご確認ください)。どんな1日になるのか、今からとても楽しみです!
リンデンミュージアム:https://lindenmuseum.de
おんせん県出身。ドイツ人の夫と二人の子どもと日独いいとこどりの暮らし。 昼間はリロケーションサポートのお仕事。趣味は夜な夜な糀作り。とある村の朝の風景をインスタグラムで発信中。
Instagram:@takako_miyabi_deutschland