ジャパンダイジェスト

DeDeCo 2015

日本のサブカルチャー人気は、デュッセルドルフのJapan Tag(5月30日)や、フランスのパリ郊外で開催されるJapan Expoの盛り上がりに代表されるようにすでに定着していますが、ここドレスデンでも人気との噂を聞き、行ってきました。

マンガとアニメとコスプレの祭典DeDeCoが、ザンクト・ベノ・ギムナジウムで2月13~15日まで開催されました。DeDeCoとは、車のナンバープレートでドレスデンを意味するデーデー(DD)とコミック(Comic)を合わせた造語です。日本のサブカルチャー人気は、デュッセルドルフのJapan Tag(5月30日)や、フランスのパリ郊外で開催されるJapan Expoの盛り上がりに代表されるようにすでに定着していますが、ここドレスデンでも人気との噂を聞き、行ってきました。

会場に向かうトラムにはコスプレをした若者のグループがちらほら。会場内に設けられた大小のステージではカラオケ大会やコスプレ・コンテストのほか、J ポップやアイドル、アニメなどからインスピレーションを受けたという創作ダンスやショーなどが、個人あるいはグループによって披露されました。会場では、囲碁や着物、マンガの描き方、フィギュア作り、コスプレメイク、ロリータモードなどのワークショップが準備され、さらにメイドカフェやDojinshi(同人誌)のブースまで登場していました。

たい焼き
モバイル鯛焼き屋さんのマイクさんと香織さん

日本のサブカルを漏れなく紹介する内容に感嘆していたとき、日本ではお馴染みの鯛焼きののぼりを発見。手際よく鯛焼きを焼くドイツ人のマイクさんと日本人の香織さんは、アムステルダムからの参加とのことで、日頃はケータリングを中心に、イベントがあると鯛焼き器一式を車に積み、どこへでも駆けつけるモバイル鯛焼き屋さんだそうです。通常、鯛焼きと言えば小豆ですが、欧州での売れ筋はチーズとチョコレート味だとか。

そのほか、アニメや日本に関するグッズを販売する店が10店舗以上出店しており、Dakimakura(抱き枕)と表示された、目のやり場に困るような女の子の絵が描かれた大きな枕まで並び、アニメを中心とした日本に対する関心の高さと理解度の深さに驚くばかりでした。

初音ミク
決めポーズでパチリ!

来場者の中でもひときわ目を引くコスプレをした女の子2人に、取材に応じてもらいました。13歳と14歳の彼女たちは、ハレから泊まりがけで参加。アニメに興味を持ったのは小学生のときで、お兄さんが持っていっていたアニメを見て以来、すっかりのめり込んだのだそうです。アニメをきっかけに、日本への興味をどんどん広げていってほしいです。撮影にも快く応じてくれました。

その後ろからは、映画「スターウォーズ」のストーム・トルーパーに扮した人が歩いて来ました。コスプレの定義は日本のアニメの登場人物だけとは限らないようで、いわばグローバルに発展した「Sushi」のように、独自に進化しているように思われました。日本発のものに関心を寄せてくれることに、感謝と嬉しさを感じた一日でした。

Specialties Handmade in Amsterdam(鯛焼き屋さん)
www.facebook.com/SpecialitiesAmsterdam

福田陽子さん福田陽子
横浜出身。2005年からドレスデン在住。ドイツ人建築家の夫と娘と4人暮らしの建築ジャーナリスト。好奇心が向くままブログ「monster studio」公開中。
http://yoyodiary.blog.shinobi.jp/
 
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