ジャパンダイジェスト

広さ70ヘクタール! Südparkでの過ごし方

デュッセルドルフには大きな公園がいくつかありますが、その中で最大の広さと訪問者数を誇るのが「Südpark」(ズートパーク)です。総面積は70ヘクタールで、これは東京ディズニーランドの約1.5倍。とっても広いので、私もまだまだ全てを見尽くせていないのですが、今回はそんなデュッセルドルフ市民たちの憩いの場をご紹介します。

まず、この公園はそれぞれ「Volksgarten」、「In den Garten」、「Vor dem Deich」という三つのエリアで構成されています。エリアによって最寄り駅や駐車場が複数にまたがっているので、事前に地図をチェックして、どのエリアに行きたいかを決めてから向かうことをおすすめします。

わが家のお気に入りは、牧歌的な雰囲気を味わえる「Vor dem Deich」。Südpark駅から敷地内に入り、湖を右に丘を越えながら進むと、ヒツジやヤギと触れ合えるミニ動物園があります。周囲には野菜をテーマにした子ども向けの遊び場や、ゴルフ体験ができるミニコースも。遊び疲れたら「Café Südpark」へ。自家製ケーキや旬の食材を使った料理が充実していて、のんびりお茶やランチを楽しめます。カフェの向かいには、木製のハンドメイド作品や、おもちゃなどが並ぶ売店もあり、小さな子どもがいる家族が一日過ごすのにもぴったり。水遊びができる場所もあるので、これから夏に向けては水着などの準備もお忘れなく!

ネギやニンジンの遊具がかわいい公園ネギやニンジンの遊具がかわいい公園

キッズメニューもある「Café Südpark」キッズメニューもある「Café Südpark」

また公園内には、国際的に有名な芸術家の作品が展示されているので、アートが好きな方は作品を探しながら散策するのも面白いかもしれません。作品は各エリアに点在していて、私のお気に入りは北側エリア「Vol ksgart en」にある、クラウス・リンケの作品「Zeitfeld」(「時の原っぱ」の意)。芸術と自然間の緊張をテーマに、駅の時計が24個密集して並んでいるのですが、実物を見るとなかなかのインパクト。ぜひ実際に足を運んで、時計を見上げてみてください。

真ん中の「In den Garten」エリアでは、四季折々の花が楽しめます。春の桜をはじめ、バラ、ダリア、シャクナゲなど、どの時期に訪れても魅力があるので、飽きることがありません。これからの数カ月は、一年のうちでも最も庭園が華やかになる季節。散歩やジョギングもおすすめです。またSüdparkを歩いていると、よく鳥に出会います。わが家の2歳の娘は、鳥が歩いていたり、小鳥たちの声が聞こえたりすると「ピッピ、おいでー!」と、声をかけて観察しています。それもそのはず、公園の南側には野鳥保護区があり、さまざまな種類の鳥が生息しているのです。

天気の良い日が増え、日も長くなってきた今日この頃。暖かい日差しを浴びに、Südparkへお散歩しに出掛けてみてはいかがでしょうか。

春は白いお花が一面に広がり、お花畑のよう春は白いお花が一面に広がり、お花畑のよう

Südpark:www.duesseldorf.de/stadtgruen/park/suedpark.html

石井 いしい めぐみ
出版社勤務ののち、夫の駐在に伴い2019年7月に渡独。現在は、デュッセルドルフ生まれの1歳の娘の子育てに奮闘中。趣味はライン川での散歩と、パンやお菓子を焼くこと。
 
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