私の街のレポーター ハノーファー Hannover

21 August 2015 Nr.1008

今回の特集は、第4次産業革命が、あと10年以内に実現するという話。「考える工場」が産業と社会を支える2025年には、通勤ラッシュが姿を消し、エネルギー資源の無駄が省かれ、既製品に自分の身体を合わせるのではなく、オーダーメイド仕立ての製品が安く手に入る。すべてのモノにセンサーが付き、人とモノの流れは管理され、個人情報は蓄積される。自分の欲しいもの、必要なものも先読みされ、新商品の開発は自動的に算出されたトレンドを基に作られる。何て便利で、快適で、システムに依存した社会だろう、なんて老婆心かしら。システムに絡め取られないよう、「考える人間」でありたい。（羊）

久しく健康診断を受けていない私。日本で勤めているときは受診が義務だったので、あれ、もうそんな時期？ 面倒臭いな、バリウム飲んで機械に乗ってグルグルされるあれ、嫌なんだよなあ、なんて思いながらも毎年欠かさず受けていた。ドイツに来て丸5年が経った。よくよく考えたら、健診も長いこと受けていない。毎年嫌々ながら受診していたくせに、検査結果に一喜一憂していたことを思い出すと、やっぱり自分の健康が気にならないわけではない。今回の人間ドック特集で、「ある程度の年齢に達すると健康に対する不安や関心が高まり……」なんて書いたけれど、それってまさしく私のことだ。本気で人間ドックの受診を考えよう。（鼠）