松葉杖で街を歩いて気が付いたこと
15 November 2024 Nr.1230 文・写真 国本隆史
【ハノーファー発】僕は今、普段より3倍遅く、100メートルおきに一息入れながら、転ばないように街を歩いています。バスケットボールの試合中にアキレス腱を完全に切ってしまい、左足で地面を踏みしめることができなくなりました。
続きを読む...
ストリート新聞「アスファルト」30周年
18 Oktober 2024 Nr.1228 文・写真 田口理穂
【ハノーファー発】ホームレス支援として始まったハノーファーのストリート新聞「アスファルト」が、今年で30周年を迎えました。9月にマルクト教会で開かれた記念式典には、ニーダーザクセン州知事やハノーファー市長も参加して約300人が集まりました。
続きを読む...
川辺で流れるアコーディオンと被爆者から受け継がれる語り
20 September 2024 Nr.1226 文・写真 国本隆史
【ハノーファー発】日の長いドイツの夏の19時、ブラウンシュヴァイク市のオカー河畔でアコーディオンの演奏が始まりました。重々しい音色の背後で、たくさんの赤いろうそくが水面を静かに流れていきます。灯りを乗せた木製の構造物を、緩やかな川の流れに逆らうように引くのはヘルムートさんのカヤック。長崎に原爆が落とされた8月9日から79年が経った日、「ノーモア!ヒロシマ ナガサキ フクシマ」というイベントがブラウンシュバイク市の平和団体によって開催されました。
続きを読む...
ファンにはたまらない!推理小説の祭典「クリミナーレ」
2 August 2024 Nr.1223 文・写真 田口理穂
【ハノーファー発】少し前になるのですが、5月にハノーファーで推理小説に関する催し「クリミナーレ」(Criminale) が開かれました。ドイツ語圏の推理小説やミステリー小説の作家たちによる団体「シンディカート」(SYNDIKAT e.V.)が主催するイベントで、作家250人が大集合します。内輪の研修会と交流会を兼ねつつ、一般向けの朗読会もあり、多くの推理小説ファンが詰めかけました。
続きを読む...
ウクライナの子どもたちと絵を描く 毎週火曜日の夕方
19 Juli 2024 Nr.1222 文・写真 国本隆史
【ハノーファー発】たっぷり絵の具を付けてグジュグジュになった筆が、何度も画用紙に叩きつけられます。幾層にも重なった色の重みに耐えらなくなった紙が破れ落ち、その破片が新たな画用紙に貼り直され、また色が付けられる。それは誰かに見せるためというより、何かを吐き出すための行為。今回はそんなアートプロジェクトを紹介します。
続きを読む...
ドイツ在住10年 ヨーヨー世界一Naotoさん
7 Juni 2024 Nr.1219 文・写真 田口理穂
【ハノーファー発】ハノーファーにあるエンターテイメントシアターGOP。7月14日まで上演中の「LA VIE」に、ヨーヨー世界一に2度輝いた日本人のNaotoさんが出演しています。この公演は、もともと2020年3月にミュンヘンで上演されていましたが、コロナ禍のロックダウンによって4日間でお蔵入り。コロナ禍が落ち着いてから再び全国6カ所を周り、現在最終地のハノーファーに来ています。
続きを読む...
ドイツのDIY精神を体験!市民学校の工房開放日
17 Mai 2024 Nr.1218 文・写真 国本隆史
【ハノーファー発】ドイツのDIY精神を感じられるイベント「Tag der Offenen Werkstatt」(工房開放日)を紹介したいと思います。
続きを読む...
市民に愛される女性像「ナナ」 今年で50周年
5 April 2024 Nr.1215 文・写真 田口理穂
【ハノーファー発】ハノーファー市内のライネ川のほとりに、豊満な女性像ナナの作品が三つ立っています。フランス人女性の芸術家ニキ・ド・サンファル(1930-2002)によるもので、設置されてから今年で50年を迎え、市のシンボルとして親しまれています。
続きを読む...
レンズを通して見たカーニバルの現代の姿
1 März 2024 Nr.1213 文・写真 国本隆史
【ハノーファー発】僕が住む地域では「Fasching」(ファッシング)、ほかの地方では「Fastnacht」(ファストナハト)と呼ばれるカーニバル。紙吹雪やお菓子が空から降り、太鼓やトランペットが鳴り響くなか、仮装した人々が街を練り歩くパレードに参加してきました。歓声も地域によって異なり、ケルンでは「アラーフ!」、ブラウンシュバイクでは「ヘラウ!」と叫びます。
続きを読む...
化学反応ゲームで社会の分断と統合を考える
16 Februar 2024 Nr.1212 文・写真 田口理穂
【ハノーファー発】ライプニッツ・ハノーファー大学で1月、慶應義塾大学で社会心理学を専門とする 杉浦淳吉教授が「化学反応ゲーム」のワークショップを実施しました。ハノーファー大学化学部のフランツ・レンツ教授との共同研究の一環で、参加者それぞれが酸素や水素などの原子のカードを持ち、それらを使って化合物を作ることで得点を競います。
続きを読む...
|