ジャパンダイジェスト

子ども用品のフリーマーケット

今となってはもう不要だけれど、まだまだ使えるおもちゃや衣類、生活用品……。お子さんをお持ちのご家庭では、これらの品々が屋根裏や地下室、クローゼットに眠っているのではありませんか? しかし、それらを必要としている人がいるはずです。眠らせておいたり、捨ててしまうのはもったいない! リサイクルして、お小遣いを稼いじゃおう! そう考える方にお役立ちなのがフリーマーケット。このシステムは、古い物もできる限り無駄にしないという合理主義のドイツ人にぴったり合っていることから、国内各地で盛んに行われています。今回は、バイエルン州最大の規模を誇る子ども用品のフリーマーケット(Kinderflohmarkt)をご紹介しましょう。

会場
市内中心部一帯がフリーマーケットの会場に

私が今回訪れたのは、ミュンヘン近郊のエアディング市(Erding)で3月半ばに開催されたフリーマーケット。ここでは、主に一般の人々が家庭で使わなくなった品々を持ち寄っていました(出店料は無料)。この日は朝から青空が広がり、絶好のフリーマーケット日和。10時から商品の陳列が行われ、13時から販売が始まりました。販売品には衣類が目立ち、サイズ別に分けて展示するなど、買い手がぱっと見てすぐ分かるような工夫が施されていました。その他、ぬいぐるみや本、おもちゃ、DVDなどもたくさん売られています。中には、子どもが自分のおもちゃを持ち込んで売っている店まであり、きちんとお客さんに対応している子どもたちの姿に感心させられました。私は木製のおもちゃを扱う店で、親戚の子ども用のプレゼントを購入しました。

店番
しっかり店番をする子どもたち

さて、私が訪れたのは日曜日。ドイツでは通常、商店の日曜営業は禁止されていますが、エアディング市内ではちょうど、日曜営業が認められている日でした(Verkaufsoffener Sonntag)。ただ、日曜営業許可の対象は市内中心部のみで、どの通りの店舗がオープンできるかについては、事前に市によって厳密に決められたそうです。フリーマーケットへの来訪者が流れ込むことを見込んで、近隣のショッピング街の店舗も営業を希望していたようですが、残念ながら認められなかったとのこと。代替案として、前日の土曜日を「家族向け土曜日(Familiensamstag)」と銘打ち、子ども向けプログラムを提供していました。

ドイツ全国で開催されている子ども用品のフリーマーケットの詳細情報は、以下のウェブサイトで検索可能です(www.kinderflohmaerkte.de)。家の中に「これぞ!」と思うものがある方、有効利用させるためにも、ぜひフリーマーケットへの出店を検討してみませんか?

Y. Utsumi
2002年からミュンヘン近郊の小さな町ヴェルトに在住。会社員を経て独立し、現在はフリーランスとして活動中。家族は夫と2匹の猫で、最近の趣味はヨガとゴルフ、フルート。
 
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